ショパンのお父様は・・・

 
昨日は、ショパンの話を少し致しましたので、今日も引き続き・・・
 
今年は、ショパン生誕200年記念の年とあって、ショパン人気は凄いですね。
ところでショパンがポーランド人だという事とフランス人の父親とポーランド人の母親の間に生まれた事はご存じだと思いますが、父親の二コラは、フランスのどこのご出身かご存知ですか?
 
ヴォージュ県のマランヴィル出身なんですね。
ヴォージュ山脈を挟んでドイツ側がアルザス地方になっていますが、二コラの家は、車大工とブドウ栽培の農家だったそうです。
アルザスワインを作るためにブドウ栽培をしている農家がほとんどですが、そのブドウを運ぶ荷車がブドウ収穫時期になると、畑のあちらこちらに置いてあります。荷車にブドウが山積みされると運んで帰って行き、また空にして荷車をブドウ畑まで運んでくるんです。こういう光景が懐かしく、時々ふっと頭に浮かんだりしてしまいます。
そのブドウを運ぶための荷車の修理をしていたのではないかと勝手に想像しています。
フランス人とは言いましても、この東側のフランス人は、前にちょっと触れましたように、ドイツ色の強いフランスですから、人種もパリに住むフランス人とはかなり違います。 
アルザス語は、フランス語というよりもドイツ語に近いです。
アルザスの友人は、「私たちアルザシアンの人間は、日本人のように勤勉ですし、とても物静かで頭脳が優れている人が多いんですよ。」と自慢していましたが、確かに全体的にパリに住んでいる人たちとは性格が違いますし、物静かでドイツ的な気品ある人たちが多いと思います。
アルザスに住んでいた時に、お隣の方は検事さんでしたが、知的で温和でとても素敵なご夫妻でした。子供たちを孫のように可愛がって下さいました。
ですから、何となくショパンのお父様がどんな方だったのかを想像してしまいます。
私自身アルザスに15年以上住んでいましたので、ショパンのお父様のニコラの肖像画を見ているだけで、アルザスの顔だって一目でわかりますし、彼の性格や色々な考え方が透しの目で見えてくるような気がして面白いです。
 
ショパンは謎の多い人だと聞きますが、まず何故父親の二コラがポーランドに渡ったのかも分かっていないそうです。
昔、ショパンの本を読んだ時には、フランス語の先生として渡ったような事が記されていたのですが、実際には、フランス語の先生になったのはずっと先の事で、1787年、ニコラが16歳の時にポーランドに移住して、まずワルシャワの煙草工場に勤めていたということです。
1794年に、コシューシコによる愛国的な反乱により、その煙草工場が閉鎖になったという事で、生計を立てるためにフランス語の先生になったという事ですから、その経歴を考えると確かに何故ポーランドに渡ったのかが謎ですね。
ニコラ自身は、軍隊への徴用を逃れるためだったと言っていたそうですが、それだけではないと考えている人が多いようです。
その頃は飛行機もないですから、余程の覚悟がないとポーランドまで渡らないですよね。
 
もし、ショパンが生粋のフランス人の父親でしたら、また違った音楽が出来あがったのだろうな〜と思います。
たとえば、南仏育ちだったら、益々違う音楽が出来ていたのでしょうね。
 
人間は、どの土地で生まれ育ったかによって、考え方も身のこなしもその人から出る雰囲気も違うと思います。
極端に言うと、音楽の演奏形態や曲の解釈まで変わってくるものです。
また、何語で育ったかという事も大きく影響すると思います。
それによって音楽の流れやフレージングも違ってきます。
 
いろいろと考える事は本当に面白い発見があるし、楽しいです。
今度はお母さまについて考えてみることにします。
 
私自身も、先祖代々から伝わってきて、そこに育った環境が反映されて、今の自分の性格や考え方が出来あがっているんだと思うと、とても不思議な気持ちになります。

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