パリでの生活
皆さま、お元気でいらっしいますか?
予定通り、1月14日にパリの家に戻って参りました。
例年よりも暖冬でしたので、過ごしやすいです。
何も留守中問題がなかったようで、安堵しています。
以前、日本に帰国中に空き巣に入られました事がありましたし、庭の孫用のブランコを取られたりしてからは、とても神経質になりました。
周囲の人たちが監視して下さっているにもかかわらず、戻って家の中を確認するまでは、安心出来ません。
今回も、何も問題なく住むことが出来てホッとしています。
自分の家の事よりも、パリ市内のデモやストの方が今回は心配です。
マクロン大統領が交代するまでは、ずっとデモを続けるという事ですから、一体いつまで続くのでしょうか…
争いは、本当に嫌です。
ところで、いつものように、留守中、郵便物などを管理して下さっているエリック&マルティンヌにご挨拶に行きましたが、お二人ともお元気でした。
我が家の界隈は、パリ市内のデモの状況と比べると別世界のようです。
エリックご夫妻は、日本びいきですから、特に、日本のお菓子や洋服、そして置物をとても喜んで下さいますので、とても嬉しいです。
毎年1月に戻る時には、干支の置物や日本の風景のカレンダーを差し上げますが、サロンに早速飾っていました。
聖書に、「受けるより与える方が幸いである」という言葉がありますが、確かに、物やお金を他からもらった方が得のような気がしますが、実は与える方が幸せだと聖書は言っています。
それは確かに当たっていると思います。
これは、物の事だけではなく、他人がしてくれなかった、褒めてくれなかった、と愚痴を言う人がいますが、自分の方から何かしてあげたい、と思う気持ちが大切だと思います。
不思議と年と共に、欲はなくなってきますし、個人の幸せではなく、世界中の人たちの幸せを願うようになってきました。
生きる姿勢が変化したのでしょう。
元々生きている限りは頑張ろう、と言う気持ちは強かったのですが、そこに生きてきたゆとりというか優しさが以前よりも加わってきたように思います。
人間の喜ぶ顔を見ることがこれほど熱く、温かく幸せな気持ちにさせてくれるという事も以前よりも増して考えるようになりました。
母としばしの別れですので、母がしてもらいたい、と考えている事をしてあげることが一番だと思い、パリに発つ前日、レストランに母を連れて行って、好物をたくさん食べてもらいました。
そして、施設に戻って、母は、今日の感謝の気持ちと4月までの別れの挨拶のつもりで、手をぎっしり握ってくれましたが、その手のぬくもりや母の笑顔をとても愛おしく思いました。
4月までは、何とか生きていると思うわ、と言う一言もとても重く響いてきました。
お互いに歳を取ったのでしょう。
今年の9月で100歳を迎えますが、4月とは言わず、100歳の誕生日まで元気で過ごして欲しいと願いながら別れました。
毎日のメール、そして、週に2~3回のスカイプ電話は何よりもの親孝行で、母は、それを一番楽しみにしてくれます。
家族や孫が感謝してくれたり、優しい言葉を掛けてくれると、以前よりもその優しさが強く響いてきます。
私の周囲には、不思議なくらい、良い人間しかいません。
何故、これほど私の事を思って下さるのかしら、と思えるような友ばかりです。
心優しい人たちに囲まれて、毎日生活が出来ることが、何よりもの幸せだと感謝しております。
そして、私だけではなく、世界中の人たちが、私のような環境にいて欲しいと切に願っています。
さて、パリでは、しばらく家の仕事が続きますが、順調に進めたいと思います。
皆さま、どうぞ寒さに負けず、お元気にお過ごし下さい。
- 2020.01.20 Monday
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- 03:06
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- by europa-artist