「水の戯れ」の聴き比べ!

どうしたのでしょう〜
真冬の寒さですね。

アイスランド噴火で各国で欠航が続いているようです。
一週間遅く出発を予定していましたら、シャルル・ド・ゴール空港で足止めでした。
中国の地震の被害も酷く、自然災害は本当に恐ろしいです。

ところで、昨日ラヴェルの「水の戯れ」が出てきたので、ここでフランスのコルマール音楽学校での話をさせて頂きます。
ソルフェージュの授業の時に「水の戯れ」のCD聴き比べというのがあった時の事です。
マルタ・アルゲリッチの演奏とフランスのパリ音楽院教授のジャック・ルヴィエの演奏を生徒たちには名前を伏せてCDを聴かせました。先生は、2人の演奏を続けて聴かせてから、生徒たちに、どちらの演奏が好きですか?という質問をなさいました。

そして、40人のクラスの全員が片方のアーティストの演奏に手を挙げたのです。
どちらだとお思いですか?

もちろん、アルゲリッチは世界的に有名なアルゼンチン生まれのピアニストです。
ジャック・ルヴィエもフランスを代表するピアニストですが、アルゲリッチの方が有名度からいうとずっと上ですね。

結果は、40人全員が、ジャック・ルヴィエに手を挙げて、アルゲリッチの演奏の方がよかった、という生徒たちは一人もいませんでした。

この授業は、娘が受けたソルフェージュの授業での話ですが、これを聞いて「やっぱりフランス人の好む演奏は仏人の音色なのだ!」と実感しました。
そういう感覚を持っているのでしょうね。

これをもし、ドイツ人のソルフェージュの授業でしたら、フランスのように100%ではなく、アルゲリッチの演奏の方が素晴らしい!という生徒もいたのでしょうね。

皆さんだったらどちらでしょう?
日本でもお二人のCDは出ていると思いますから、聴き比べなさると音色の違いがよく理解できますよ。

実は、私もフランス人の奏でるフランス音楽は、もちろん演奏家によって好き好きはありますが、音色が自然でフランス音楽にピッタリの音を出してくれるアーティストが多いと思います。

では、今日はこの辺で!

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