皆様、お元気でお過ごしですか?
東京も雪が降り寒いそうですね。
パリは、ようやく気温も落ち着き、外出が楽になりました。
寒い時期は、コンサートからの帰宅が厳しいのでちょっと考えてしまいますが、今週は、私の好きなベートーヴェンピアノ協奏曲 第5番「皇帝」を聴きに行きました。
この曲は、大学時代、オーケストラ部所属の時に、ヴァイオリンを弾いた曲なので、自分で実際にスコアが頭に入っているせいか、とても聴きやすい曲の一つです。
サル・プレイエルは、一番馴染みのあるホールですし、オーケストラ席の真正面の特等席でしたので、落ち着いて気持ちよく聴くことが出来ました。
ピアニストの二コラ・アンゲリッヒは、アメリカ人ですが、パリ音楽院を卒業して、世界で活躍しています。
とにかく2楽章の音色はたまらなく美しかったです。
背筋がぞくっとしました。
ピアノを弾いているのではなく、ピアノと優しく対話しているのが分かります。
3楽章の音量などはちょっと疑問に思ったところもありましたが、とにかく PPP をあれだけ綺麗に出せるのは人間業とは思えませんね。
「澄み切って透る音」を追求することは本当に難しいと思いますが、いい演奏が聴けて嬉しかったです。
拍手が鳴りやまず、2曲のアンコールがありましたが、シューマンの”異国より”は、音がとろけてしまいそうでした。
パリ管弦楽団の演奏は、いつも快く響き渡りますが、協奏曲のあとは、メンデルスゾーンの交響曲 第3番「スコットランド」でした。
この曲は、本当に久々に耳にしましたが、いい曲ですね。これは、メンデルスゾーンがスコットランド旅行の折に作曲しましたが、スコットランドの香りがしてきますし、全曲の流れがとてもよく、40分が短く感じられました。
線路の夜間工事のために遠回りさせられ、帰宅時間は遅くなりましたが、それでもコンサート後でしたので、焦らず、コンサートの余韻を噛みしめながら帰途に着きました。
今日はまた週末です。
来週の水曜日の便で帰国しますので、あと5日ですね〜
やる事をさっさとしてしまわなければ・・・
今日は、イタリア人経営のレストランに集まって楽しいディナーに出かけますので、今から準備をします。
では、楽しい週末をお迎え下さい。
コメント