皆さま、お元気にお過ごしですか。
この度は、大変多くの方にご心配をお掛けして、申し訳ございません。
今のところは、パリで元気にしておりますので、大丈夫です。
毎日のコロナウイルス感染の人数を確認するたびに、心臓がパクパク致します。
フランスも店頭に並ぶ物資が少なくなってきました。
先日の日本のように、トイレットペーパーや乳製品などは、なくなってしまいました。
私共は、どちらにしましても、あと3日で、パリを発ちますので、大丈夫ですが、それでも毎食頂くパンなどは購入しなければなりません。
今週大きく変わったことは、フランス政府からの申請用紙に、必要事項を記載して持って外出せねばならないという事です。
自己申請ではございますが、重々しい空気を感じます。
パンを購入するにも、用紙に外出の目的に合ったものに印をつけ、日時とサインをし、身分証明である、滞在許可証又はパスポートを持参しなければならないのです。
何だか買い物一つがすごく大変になってしまいました。
もし、申請用紙を持参せず、ポリスに咎められたら、罰金135€を支払わなければなりません。
ここまでくると、フランス人はラテン民族で明るいから、と言っても、何となく皆が真剣な顔をしています。
今朝のスーパーでも、入り口と出口を分けて、入り口に1メートルおきに、一人ずつ並び、店内に入る順番を待っています。
出口から一人出ると、係の人が誘導し、入り口で待っている一人を店内に入れる仕組みです。
このような事ははじめてです。
ですから、誰とも接することがないように、という配慮なのでしょうが、確かに大きなスーパーの中にたった10人程しか許可されていないので、レジにも誰も並んでいない状態ですし、一番至近距離にいるのは、レジのおばさんぐらいです。
レジの人が一人と誘導係一人だけの殺風景なスーパーです。
急に物資が少なくなり、何かとても心細い感じに変わってしまいました。
以前、ソビエト連邦が崩壊し、ロシア連邦に代わって間もない頃、1993年にモスクワに行きました時には、デパートに今日のような形で数人ずつしか店内に入れず、カードが偽物ではないかを確認のためだったのでしょうが、事務所まで持って行き、中々戻らずハラハラした事がありましたが、あの当時の事をふと思い出してしまいました。
我が家の周辺もひっそりしてしまい、いつもマダムたちが甲高い声を出して笑っているのに、火の気が消えたような感じです。
前の通り道にも全く人が通っていません。
いつもが学校の児童・生徒たちが・下校時間になると歩いているのに…
そして、我が家の桜もすっかり葉桜になり、庭の明るさが変わりました。
ここまで禁止をしなければ、自分から自粛が出来ないフランス人をとても残念に思います。
底抜けに明るいところ、何でも気にしないでケロッとしているところ、ラテン民族らしいフランス人の気質が大好きなのですが、少なくとも感染に関しては、もっと慎重に真面目に考えて欲しかったです。
かなり適当な私でさせも、「ちょっとこんな事していたら、コロナウイルが広まってしまう!何故このような時にディスコ?デモ?」とハラハラした一ヶ月でしたが、やはり…と言った感じです。
取り合えず、皆さまには、私共がパリに滞在しているということで、大変ご心配をお掛けしてしまいましたが、予定通りに帰国致しますので、よろしくお願い致します。
本当に有難うございます。
感謝を込めて。
どうぞ、くれぐれもご自愛下さいませ。
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