いよいよ8月も最後となりました。
日本の夏はやはり暑かったです。
でも、とてもいい汗をかくことが出来ましたし、気持ちが明るくなります。
8月27日のレ・クロッシュ リサイタル の様子は、レ・クロッシュのホームページのブログに掲載していますので、ご興味があればご覧下さい。
アーティストが演奏する場合、どのような場所でする場合も、真剣勝負ですし、緊張感があります。
それでも、場所によりそこから伝わってくるものは違います。
アーティストとお客様が近距離の場合と、大ホールの高い舞台で演奏するのとでは、そこに流れる空気や音色の響き、そしてそこから感じるものが違います。
どちらにもそれぞれの良さがあると思います。
アットホームなコンサートは、アーティストにとりましても、何か温かさがすぐ伝わってきやすいですし、とても落ち着いて穏やかな気持ちになります。
大舞台に立ちますと、何となくお客様のと距離がありますし、皆さんとその楽しい時間を共有したいと思いましても、サロンコンサートとは様子が違います。
アーティストもお客様も舞台で色々な形態でのコンサートを経験すればするほど、音楽が好きになり、音楽の良さが分かってくると思います。
どのようなコンサート会場でも、コンサートに足を運んで下さる方が熱狂的なファンであれば、それだけアーティストは熱が入った演奏になり益々乗りが加わって、音楽が光り輝いてくるのです。
クラシックに「乗り?」と思われる方がいらっしゃると思いますが、どんな分野でもただ弾いている、というのではお客様に感動を与える事はできません。
自分の気持ちを素直に表現するときに、とても乗りがよいと、自分でも信じられないくらい、どんどん音楽の世界が広がっていくのを感じます。
「音楽の世界が広がっていく」ことは、アーティストの気持ちが弾いているうちに段々高ぶり、音が自分の心と一体になって、素直にお客様にその響きが届くということなのです。
ファンを多くすることは、それだけ活力に満ちた演奏にもつながりますから、1人でも多くのファンが必要だと思います。
そのためには、よい演奏をしてより多くのファンをつけることです。
アーティストが心から楽しめた!と思う日は、お客様も興奮してしまうものですが、アーティストが白けていると、音は確かに正しく弾いているのですが、どうしても音楽で最も大切な、「感動」を与えられないで終わってしまうのです。
アーティストたちに最高のコンディションで臨んで欲しいと願っていますが、そのためにいつも自分の心が熱く燃えて、曲の中にどっぷりつかって演奏して欲しいと思います。
そのために沢山の経験を積めるように、コンサートのチャンスを作ってあげたいのですが、実際には経済的な事でいつも大きな壁にぶつかってしまうのです。
音楽好きのゆとりのある方たちがもっともっとアーティストにチャンスを下さればいいと日々思っています。
それを実現している方たちは、本当に素晴らしい事だと思いますし、心より感謝しています。
ところで、協力アーティストの森裕美子さんがイタリアのオペラ公演から帰国しました。
野外劇場でのオペラは格別だったと聞いています。
若手アーティストたちにどんどん羽ばたいて欲しいです。
森さんは、イタリアに一ヶ月間滞在なさいましたが、イタリアでの楽しい生活などを近いうちに綴って下さるそうですので、イタリアからの贈り物を待っていて下さいね!
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