コンサートシーズンになりました。

皆さま、お元気でお過ごしですか。
今日は関東地方では、震度5、東京近辺でも震度4という地震だったそうですが、如何でしたか。
パソコンのニュースで知り、すぐ母に連絡しましたが、大きい地震ではあったけれど、何も問題はなかった、との事でホッとしました。
それでも幼児が何人か怪我をしたそうですし、予期できないだけに恐ろしいですね。
余震などお気をつけ下さい。

ところで、パリの晴天は今週も続いています。
コート姿からまた一気に半袖姿が目立ちます。
冷夏でしたので、皆大喜びで挨拶のたびに、「今週も天気がよくていいですね〜」という声が帰ってきます。

庭の白樺の木がぐんぐん成長しまして、高くそびえ立っていましたが、あまりにも背丈が伸び過ぎましたので、本職の木こりさんに切ってもらいました。
壁などにぶつからないように、ロープで白樺を結わいて、大掛かりな作業の末、かなり短く切られて、変身してしまいました。
すっきりしたような、ちょっと物足りなくなって寂しいような複雑な気持ちですが、またすぐ成長してくれるので、いいでしょう。

ヨーロッパは、9月から6月がコンサートシーズンですから、今オペラやコンサートなどオープニングしたばかりで、宣伝も多くしています。
スケジュールを見ますと、今冬は、プッチーニの「ラ・ボエーム」をするそうです。
私は、生憎冬は日本で過ごすので観ることは出来ませんが、以前は毎年冬の公演を楽しみにしていました。

寒い冬、オペラ公演を鑑賞し、シャンゼリゼ通りに出てゆっくりした時間を過ごすことが大好きです。

しかし、ザルツブルグ音楽祭も同じですが、最近のオペラ公演は、現代に置き換えての脚本が多いので、がっかりです。
以前、パリのオペラ座で大好きな「ラ・ボエーム」を観ました時、今までのイメージが崩れてしまってがっかりしました。
ソリストは、もちろん一流で素晴らしい声量と演技であることは間違えないのですが、現代のパリに置き換えての公演ですから、衣装も全く今のパリの若者が着ているような洋服での演技です。

当時の空気を感じさせてくれるオペラが好きな私は、どうしても物足りなさを感じます。

プッチーニが作曲した時の背景をそのまま生かしての舞台が好きなのです。
イタリアのピサの塔に行きました時に、プッチーニの家に寄りましたが、オペラの本番の写真がずらりと並んでいました。
プッチーニが実際に指揮をしての舞台など観ますと、生地は一流ではありませんが、その当時のムードになっています。
何と昔の三浦環が「蝶々夫人」の蝶々さんを演じた舞台の写真も飾ってありましたが、とても素敵でした。

今風の服装で演技をしますと、音楽そのものが何か変化してしまったように思えます。
世界的にそうなってきていますし、バレエも然りです。
それは、とても残念でなりません。

ザルツブルグ音楽祭で観賞しました、モーツァルトの「魔笛」「コシファントゥッテ」など、祝祭劇場の洞窟を上手く利用しての素晴らしい舞台でした。
幕が開いた瞬間に、別世界に引き込まれていきますし、アッと声をあげるほどの素晴らしい舞台でした。
あの頃のオペラ鑑賞がまたしたいです。

今週は、懐かしい「アマデウス」を鑑賞しましたが、ちょっと品がないところも多々あるDVDとはいえ、それでも、その時代らしい建造物、衣装、そこから感じられる時代背景などの空気が心を打ち、感動させてくれます。
私は、「パリ祭」時代の古きパリが大好きです。
パリの町の画廊で、当時の日傘をさして歩く女性などが描かれていると、立ち止まってしまうほどです。
ヴェルサイユ宮殿に飾られた絵画など観ていると、当時はこうだっただろう、と勝手に頭の中で想像が膨らみ、とても楽しい時間を持たせてもらいます。

ザルツブルグ音楽祭の衣装の変化は経費の関係だ、と言われていますが、スポンサーがしっかりついてもらい、何とか守ってほしいと思います。
公演数が少なくても、誰もがその時代にタイムスリップ出来るような時代背景のオペラが観たいです。

では、芸術の秋を堪能しましょう!

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