パリは、あられが降っています。
かなり勢いよく音を立てていますが、どうも不安定な天候が続いていますね〜
今週は、「サマ―フェスティバル」のコンサートチラシをご出演下さるアーティストさんに発送しはじめています。
私は遠きパリに居りますので、人任せで申し訳ないのですが・・・
ご出演アーティストさんから、「素晴らしいチラシですね〜」とお声が掛かって”ニッコリ!”しています。
サマ―フェスティバルのご出演者は、音源とオーディションによって選ばれた方と、ヨーロッパ アーティスト側からの招聘アーティストさんとの合同フェスティバルとなります。
色々な音色を聴いて頂きたい!という思いがあったものですから、楽器の種類も多いです。
ピアノソロ、ピアノデュオ、ヴァイオリンソロ、ヴァイオリンデュオ、ヴァイオリン&ピアノデュオ、ヴァイオリン&チェロデュオ、チェロソロ、チェロ&ピアノデュオ、声楽(ソプラノ)、フルート、ホルン、テューバ
12種類の構成となります。
どのアーティストさんも力あふれる素晴らしい演奏をして下さると期待しています。
大勢のご参加は活気があって企画する事はとても楽しいですが、それだけ質問に対してのご回答が揃うのにも時間が掛かりますし、ここまで進めますのにははっきり申し上げて大変でした。
また資金面もですが・・・
でも、ご参加なさられる方たちが演奏だけでなく、とても心温かいいい方たちばかりなので、本当に今から主催者である私は、すご〜く楽しみにしています。
帰国の折、東京の電車の中で女子学生の会話が耳に入って、「この中に男子生徒がまざっているのかしら?」と思えるほど、荒い言葉の会話が聞えてくることがあります。
しかし、パリに音楽の勉強にいらっしゃる日本人留学生たちは、とても綺麗な日本語を使っていらっしゃるので、本当に嬉しく思っています。
今回”ご縁”があって、フェスティバルにご出演アーティストさんが決まり、メールで事務的なやり取りをしていますが、とても丁寧な言語でご返信下さいます。
これだけの事で、私はすぐ感激してしまうのです。
みんなみんな素晴らしい方たちなんだな〜と・・・
嬉しですね。
こうやって皆さんが一つの目標に向かって頑張って下さる事が・・・
私がもし財閥なら、頑張っているアーティスト全員の将来を保証して、安心して勉強させてあげたいんですが、本当に残念です。
それでも少しでも皆さんのご負担を少なくして、謝礼金を出してのリサイタルが出来るように出来るだけ努力していきたいと思っています。
「スズキ・メソード」創始者の鈴木鎮一先生の理念は、「音楽を通じて心豊かな人間を育てる事」を目的にした教育法ですが、本当に素晴らしいと思いますし、確かに、今回ご出演のアーティストさんを考えますと、当たっていますね。
実は、フランスで離れて生活していますと、「日本は変わった。教育も全く酷いもんだ。」と聞えてきまして、今の若い方たちの事をちょっと心配していました。
しかし、今回のご出演者に限っては、本当にみな礼儀がきちんとしていて、心あるメールのご返信に、何度も読み直す事さえあります。
「やっぱり音楽で人間は素晴らしくなれるんだ!」と実感しました。
音楽家でもオーケストラに所属なさられている団員の方たちは、人間との繋がりも密で「心の友」が見つかりやすいと思いますが、ピアニストが部屋でこつこつ練習している場合には、中々多くの音楽家と接する事も難しく、学生時代とは違ってきます。
そういう事を色々考えまして、自分の専門の楽器とは違うアーティストさんが、コンサートを通じ、心通う仲になれたら素晴らしい事だと思います。
そういう”ご縁”を大切にしたいと思います。
私は、教師生活が長かった事もあり、お節介過ぎる事もありますが、若者が大好きです。
そして、その若者は自分に絶望しはじめると、目が死んでいくことも何度も体験しています。
その目が死なない、希望に満ちた”目”を持っている間に、色々なコンサートチャンスに巡り合えれば、希望を持って、その若者の一生がとても素晴らしいものになると思っています。
アーティストは、サラリーマンのように会社のために頑張る、のではなく、自分のために磨いて頑張れば評価されるものです。
会社の場合は、時には裏切られる事だってありますが、自分を磨く職業は、自分さえ頑張れば必ず何か導いてくれるような気がします。
最後まで諦めないで歯を食いしばってやれば、必ず認めてもらえると信じています。
ですから、自分を磨いて、”自分の演奏によって他人を幸せにさせる事が出来る!”そういうお仕事につける事は、人間として最高の喜びだと思えてなりません。
私は、人間が好き、他人を喜ばせる事が好き、そして喜ばせる事で自分がたまらなく嬉しくなるようなおめでたい人ですが、いい若きアーティストに巡り合えたのですから、裏切らないように、コンサートの最後の最後まで諦めずにお客様集めのために時間を掛けたいと思っています。
この長いブログを読んで下さっている方、どうぞご協力のほどお願い致します。
折角の演奏を聴いて下さる人がいなければ、素晴らしいアーティストさんを評価してもらえませんから・・・
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