ジョンのご訪問

皆さま、日本の暑さは落ち着きましたでしょうか。
お元気にお過ごしですか?

パリは、最近不安定な天候で気温も上がりません。
フランス人たちは、もっと暑くなって欲しい、と文句を言っていますが、確かに、夏にあまり涼しすぎるもの楽しくありません。

ただ、東京の暑さに悲鳴を上げていたので、湿度のないカラッとした空気と日中も25度前後しか上がりません。
半袖で丁度よい気候ですから、落ち着いて生活が出来ます。

今はバカンスシーズンですから、バカンスから戻る人たちがいれば、2度目や3度目のバカンスへ出掛ける人もいます。

今夏は思わぬお客様がいらっしゃることになりました。
14日の月曜日に、アルザス地方 コルマール時代のジョンというヴァイオリニストが我が家にお越し下さいます。

パリに引っ越すまで、我が子たちとトリオを組んだメンバーとして仲良くさせてもらった、ジョンから突然ご連絡があり、今年の夏休みにパリへ遊びにいらっしゃる、と聞いて、家族中ビックリしています。

3人のトリオの合わせは、コンセルヴァトワールの練習室を使ってするよりも、コルマールの我が家で練習することが多かったので、私も久々にお目に掛かれるのを嬉しく思います。

当時の練習開始は、学校が終わってからですので、練習終了時間は、大抵午後7時を回ってしまい、一緒に我が家で仲良く夕食を頂く事が多かったのです。
ですから、14日にいらして我が家族とご一緒に食事をしましたら、ジョンも懐かしく思って下さる事でしょう。

子供たちが学生時代でしたが、ジョンは、もう社会人でした。
ストラスブルグ近郊の教会の神父さんでいらっしゃいました。
お仕事をしながら、どうしてもヴァイオリンを続けたくて、コンセルヴァトワールに通い、当時娘と息子がコンセルヴァトワールの最高課程でしたので、室内楽クラスでトリオを一緒にさせて欲しい、と頼まれたわけです。
今でも20歳も年齢差がありながら、ご親切にして下さったジョンには、心から感謝しています。
音楽形式や作曲家についてもとても詳しい方でしたので、練習の合間に色々話してくれたそうです。
とてもお優しく、とても朗らかに笑う方でした。
ジョンは50代後半になりましたのに、お電話のお声は全く変わっていませんでした。

この室内楽での関わりがなかったなら、息子の場合は、それまで趣味としてチェロを楽しんでいたわけですから、チェリストにはなっていなかったかも知れません。
それまでは、理数系に進むと決めていましたたのに、その頃から、姉とのデュオやジョンが加わったトリオを楽しみ、音楽の道を志ざすことになったのです。
これは、音楽と運命的な出会いを作って下さった方は、娘だけではなく、ジョンからの影響も強かったような気がします。

ジョンは、私の手料理が大好きでしたので、当時を思いだしながら、お食事つくりをしようと思います。

日本は、残暑が厳しいと思いますが、どうぞ、くれぐれもお体を大切に!

引き続き夏休みを楽しくお過ごし下さい。

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