バカンスの過ごし方!

今日から3月です!

2月は28日しかないとちょっと損したような気分になります。
日本は3月が年度の最後で桃の節句や卒園式、卒業式と行事が多くて慌ただしい時期ですね。

ヨーロッパの学校は皆さんご存知のように、9月からスタートです。
そして、フランスの場合は夏のバカンスが長いので、6月の終わりで一年が終了します。
昨日、今は「カーニバルのバカンス中」と書きましたが、フランスには、2月の他、4月にはPaques(イースターの事を仏語で”パック”)のバカンス(休暇)、10月のToussant (トゥッサン) の秋休み、12月にNoel (クリスマスの事を仏語で”ノエル”) のバカンスがが約2週間あり、それと夏のバカンスが7月と8月の2ヶ月間あります。

25年前に渡仏した当時、「夏休みは分かるけれど、何故6週間学校に行くとバカンスがあるんですか?」って質問した事があるんです。
そしたら、フランスの友人は、「日本人はどうだか知らないけれど、フランス人は心身ともにそう強くないから、6週間に一度は体を休めないと病気になってしまうのよ。」って答えてくれました。
フランス人の方が、肉をモリモリ食べて、体力は日本人よりあると思うけれど???

今思うと、バカンスの前には必ずテスト週間になっていて、「この時期は大変でも、これが終わればバカンスなんだ!」って毎回思いながら頑張るのって、精神衛生上いいように思います。
ずっと走り続けるよりも節目節目で休息が取れるのはいい事ですよね。

成績優秀な4ヶ月後に入試を控えている受験生が、「バカンス中はニースの別荘でゆっくり休息とってきま〜す。」とウキウキ気分で言います。
私は、「確か今年受験生よね。」って再確認。
別荘には一切勉強道具は持っていかないとの事。
「友人たちも皆そうよ。バカンスなんだから当たり前じゃない!でもパリに戻ってからは勉強が忙しくなりそうだから、そのためにも美味しいもの沢山食べて優雅に過ごしてこないと!」と平然と答えます。

自分だけ”フランスの伝統”のルール違反をしようとはしないのですね。生まれた時からずっとこの体制だからなのだと思います。
親も「この時期は家族でのんびり勉強を忘れて遊びなさい。」って言っているんです。
これがフランスの伝統なんです。
私もフランス人と同じぐらい遊び方は上手だって思っていますが、受験の時はさすがに別荘には遊びに行けなかった・・・

フランスの生活はそんなに裕福なはずはないのですが、それでも1人1人の心の中はかなり優雅そうで、いつもハッピー気分が詰まっているんですよ。
隣近所の人も、「バカンスを楽しむために働いているんだから!」と胸張って言います。

日本人もこういうゆとりある生活ができると、もっと明るく生きられますよね。
忙しすぎて、そういう事をゆっくり考える余裕そのものがないのかもしれませんが・・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました