パリでの生活 その1

皆さま、日本は暑いそうですが、お元気でいらっしゃいますか。
このところ、パリは気温が下がり、朝夕は涼しい風が吹いて大変気持ちがいいです。

パリに戻って早々不在の空き巣騒動で落ち着かない日々を送っていましたが、ようやく落ち着きを取り戻し、ゆったりした時間を過ごしています。
多くのからの温かいメールに感動しています。
本当にご心配をお掛けしましたが、お蔭様でようやく普通の生活に戻りました。

どちらにしましても、工事はバカンス明けの9月にならなければしてもらうことは出来ませんので、それまでは、応急処置の状態で生活を送らなければなりません。

ようやく、朝のさわやかな空気の中で、庭でゆっくり朝食を取るところから一日が始まり、そしてランチもディナーも庭で楽しみながら、という、ほぼパリでの普段の生活が戻ってきました。

本来なら、今日からブルガリア旅行に行く予定にしていましたが、ギリギリまで空き巣事件の処理などに追われて、落ち着かない日々を送っていましたので、のんきにバカンスに行ってもいられないと思い、結局キャンセルしました。
とても残念でしたが、これは仕方のない事だと思います。

それで、今後の可能な日程を考えましたバカンス旅行という事で、8月23日からチェコ共和国に行くことにしました。
チェコ共和国はEUに加盟しても、まだ貨幣はコルナを使っています。
ちなみにスロヴァキアの方が小さい国にも関わらず、経済的な理由からすでにユーロ貨幣になっています。

最近は、旅行慣れしたこともあり、国々の素晴らしい文化遺産や景色を眺める事以外に、その国に生きる人たちの様子、民族の違い、言語の違いを通しての性格の違いや行動の違いなどを観察しながらの旅行にも大変興味を持っています。
ホテルやレストランでも何となく旅行者ではなく、そこに生きる人たちを観察してしまいます。

以前2度ほどチェコ共和国に訪れていますが、最初に訪れたのは、まだ東西の壁が落ちる前の1988年でした。
その時は、西ドイツ、オーストリア旅行だけでなく、車で東欧の世界に足を延ばしました。東ドイツの道の悪さは今でも記憶に残っていますし、チェコも共和国ではなく、チェコスロバキアの時代でししたから今とは全く様子が違います。ハンガリーまで行きました。

昨年の夏には、オーストリアからハンガリーを旅行しましたが、当時とあまりにも景色(特に夜景)や人間の変貌に息をのみました。
照明が当時は暗かったですが、クルーズの夜景の見事さに目を奪われました。チェコ共和国も同様、その頃と今とは全く生活が変わっていると思います。
国が豊かになっていくことはとても嬉しい事です。

当時は、国境を超えるのに車は長蛇の列で、渋滞してどこの東欧圏に行くのにも国境では一時間以上も待ちました。
車のトランクの中までも念入りにチェックさいれたり、パスポートを取り上げられてチェックするのですが、中々戻してくれないので、取られてしまうのはないかとハラハラドキドキしたものです。

外国人向けの宿泊ホテルはすべて決められていて選択の余地がありません。

これは、チェコスロヴァキアだけでなく、東ドイツのライプッチヒでもドレスデンでも外国人向けホテルだけが超高級ホテルでそれだけが目立っていました。
その当時は、まだまだ若かったので、その支出の額に夫は愕然としたそうです。

2002年11月に参りました時は、チェコ共和国にかわってから10年以上経てからのチェコです。
この時は、プラハから車で3時間掛かしますドイツに近い、カルロヴィ・ヴァリの保養地に行きました。
子供たちがカルロヴィ・ヴァリ交響楽団の定期演奏会でのオケとの共演のために訪れましたが、ここはゲーテがこよなく愛したという保養地で、何とも素朴でこじんまりした素敵な所でした。
地元のオケも指揮者そして観客がみなさんとても温かみがあり、とても朗らかな人たちばかりでした。
地方ならではの景色だけでなく人間の美しさを感じました。

今回もプラハだけに留まらずに色々な土地に触れてみたいと思っています。

人間の生き方はその国その国によってまちまちですが、どこにも長い歴史があります。

昔は科学の進歩のような先の事ばかりに目を向けていましたが、最近は、人間の歴史、土地柄による人間の歩みや文化の違い、文化遺産や教会の歴史など、現在を作り上げた源を探ってみたいと思うようになりました。
これは歳のせいでしょうか・・・色々旅をするとハプニングあり、大変な出来事に出くわしてしまう事も多々ありますが、それに恐れず、楽しい旅をしたいと思っています。

今日は庭の木を切る作業をしました。
ただ、あまりむきになってこの作業をしますと、ピアノを弾く時に筋肉痛で腕が振るえてしまうので、気を付けなければなりません。
明日からしばらくは庭の手入れに徹します。
そして疲れたら、ワインとチーズでゆっくり楽しみたいと思います。

では、皆さまも貴重なバカンスをお過ごし下さい。

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