ようやくパリも晴れて気持ちの良い日になりました。
先週はずっと曇り空でがっかりしていましたが、これで一気に春になって欲しいです。
気候のせいもあると思いますが、久しぶりにこちらに戻って感じた事は、何となく電車に乗ったり、道を歩いていると、活気がなくなって疲れた顔をしている人が多くなったように思えます。
日本は、仕事量が多いせいもあると思いますが、電車の中でも結構居眠りしている人たちが多いのですが、通勤時間帯でもあまり寝ている人はいなくて、学生たちや同僚の楽しそうな会話が聞こえてきていました。
ところが、今回は何かちょっと暗い感じがするのですが、やはりフランスの不景気の影響なのでしょうか・・・
パリ地区はカーニバルのバカンスが終わりましたが、今週いっぱいまだバカンスのところもあります。
先週は、サクレクール寺院一帯を歩きましたが、昨日は久しぶりにトロカデロの駅からエッフェル塔に向かって歩き、それからアンバリッドに出て、セーヌ川をアレキサンダー3世橋のところで渡り、グランパレを通ってコンコルド広場、そこからずっとシャンゼリゼ通りを通って凱旋門まで歩きました。
午後中歩いてパリ散策をしていましたから4キロぐらいは歩いたでしょう・・・
建築物にはいつ見ても圧倒されますが、街並みがいつ見ても変わらないのはいいですね。
観光客がお天気で一斉に出てきたようで、エッフェル塔周辺も凄かったですし、シャンゼリゼ通りも大勢賑わっていました。
シャンゼリゼ通りのレストランの2階から通りを眺めていると本当にここは国際色豊かな町だとつくづく思いました。
隣からはロシア語、前方からは中国語が聞こえてきます。
後はドイツ人・・・窓からは、ヨーロッパ系や東洋系の他、中東諸国からの人たちも見えます。
各国の旅行者はそれなりに安定している人たちばかりでしょうけれど、全世界の人たちが平和であってほしいとシャンゼリゼ通りを眺めながら強く思いました。
仲良しのインド人のご家族も来月にはアフリカのコンゴに引っ越されるとのこと・・・
それは、ご主人はインドから若くしてパリに出てきて、インドの名産品をフランスで販売する会社を設立なさいました。
ところが、不景気になりはじめるとこういう仕事は商売になりません。
今回パリに戻ったら、ご主人はコンゴに仕事があったので、あと一ヶ月間そこで働いてみて働けそうなら引っ越されるとの事でした。
最初にインド人のボラさん家族にお会いしたのは、2000年でしたが、あの当時は本当に張り切っていらっしゃって、ディナーにもご招待したり、されたりの仲でした。
お子さんも丁度姉弟の2人で、とても素敵な家族でしたので、家族ぐるみでお付き合いしていました。
それが、日本に帰国している間に・・・
仕事の内容は、石油系原料に代わる自然植物性プラスチックが今低コストという事で原料のキャッサバ芋が注目されているそうで、そのプラスチック製造工場で働いていらっしゃるとの事。
ご子息は化学者の卵で今日本で研修中ですし、お嬢さんはアメリカ留学中に米国産まれのインド人とご結婚され、子供たちが落ち着いたと思った矢先にご自分のお仕事が危なくなってしまったのです。
お気の毒です。
本当に世界中の人たちが落ち着ける環境が欲しいですね・・・
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