皆さま、猛暑が続きますが、如何お過ごしですか。
東北は台風の影響を受けているそうですが、早く通過して欲しいと思います。
ハラハラドキドキの「パリオリンピック2024」の閉会式が終わりました。
オリンピックは、本当に多くのドラマがありますね。
日本のアスリートたちはよく健闘されたと、心からエールを送りたいです。
メダルだけではないですが、それでも自国ではないヨーロッパの地で金メダルを20個とは驚きです。
メダルを残念ながら持ち帰ることが出来なかったアスリートにもそれぞれ素晴らしいドラマがあった事と思います。
よい思い出だけではなく、悔しい思いをいっぱいしたアスリートもいらしたと思いますが、一生は一度だけですから、オリンピックの舞台で自分を試す事が出来た事、これ自体が素晴らしい生きざまだと思います。
4年後に向けて頑張って欲しいですね。
閉会式には、トムクルーズまで登場してくれましたが、この演出はとても良かったと思います。
ロサンゼルスオリンピックが大成功しますように!
それにしても、今回のパリオリンピックは、100年振りだという事で、それなりに期待をしていたのですが、一番心配していたのは、セーヌ川の事でした。
やはり大問題になりましたね。
私はセーヌ川が大好きです。
ポン・ㇴフからの眺めを思い出しただけで、パリの美しい景色にワクワクしてきます。
仕事の合間に時間があると、すぐセーヌ川のほとりで時間を潰していました。
それ程セーヌ川を愛していました。
しかし、あのセーヌ川の水質が良いと思った事は一度もありません。
夏でも川沿いにパリ市が作るのは、水着で海岸気分を味わうためにセッティングはして、シャワーも準備しますが、セーヌ川で泳ぐ人は一人もいません。
実際には、何世紀にも渡って、遊泳禁止になっていたのです。
水質をオリンピックのために綺麗にするために、フランス政府は15億ドルという巨額の資金を投入したそうですが、その成果が思った程でなかったという事ですが、素人が考えても何十年にも渡りセーヌ川の汚染対策をしているわけでもなく、簡単には出来ないと思っていました。
パリが大雨になると、セーヌ川の色があっという間に茶色になりますが、これは長い歴史がありますので、ちょっとやそっとで綺麗な水質になるはずがありません。
昔は、パリの肉屋さんが、肉を削っていらなくなった骨はセーヌ川に捨てていた、と聞いた事もあります。
そのように長年汚染されたセーヌ川で、強引に競技を行ったために、体調不良の人たちが出てきました。
汚染水を飲んだ事で、肺炎など大きな病気になった場合、一生体が弱くなってしまった場合、どうなるのでしょうか。
セーヌからのエッフェル塔や夕陽を観ると不思議な気持ちになります。
この光景が目に焼き付いて、パリの美しさを感じていました。
それをパリのシンボルはセーヌ川だから、何とかこのセーヌ川を綺麗にして、トライアスロンの競技に使いたいと考えたわけですが、実際には大失敗に終わったと思います。
逆に、セーヌ川のイメージをただただ落としただけではなかったでしょうか。
35年フランスに住み、パリを愛した私としては、まずはアスリートの健康管理を第一に考えて、突飛な考えはやめてもらいたかったと思います。
そして、疑惑の判定…フランスだからありそう、とどうしても思ってしまいます。
以前仏の友人が、もし自動車の接触事故があったとしても、自分に非がないのに、日本人は礼儀正しいから、うっかり「すみませんでした。」と一言相手に言ってしまったらもうおしまいよ。フランス人たちは、何が何でも自分のせいではない、と主張してきて、どうしても負けたくないから喧嘩を仕掛けてくるから負けないために、色々技を磨いておかないとダメなのよ。とアドヴァイスをくれました。
幸いそういうことは一度も起きませんでしたが、神や仏のような仏人たちも私の回りにはいましたが、自分勝手で自分の有利に運ぶためにあれこれ言ってくる人たちも多かったのは確かです。
フランスの地方の子供ピアノコンクールに、数年前に勉強のためだと思って、孫を連れて行った事があります。
周辺のコンセルヴァトワールの生徒たちがたくさん集まっていました。
仏語の出来ない孫は、私と娘にピッタリ引っ付いて心配そうな顔をしていると、その中の明るい自信たっぷりのピアノ教師が、ニコニコして、「日本から来たのね。フランスと比べて暑いの?寒いの?」と色々話しかけてくださいました。
その後、コンクールが行われて、夕方に発表になりました時に、毎年先ほどニコニコして寄ってきてくださったピアノ教師が賞を独占していたそうなのですが、初級の部で彩音が1位で、その先生の大事な生徒さんが2位という事になったのですが…
舞台から下りて、色々よくしてくださったのでご挨拶をしてから帰ろうと思って、そのピアノ教師のマダムに寄って行ったら、睨みつけて無視されてしまいました。
どの国にも色々な方がいますが、あまりにも露骨でしたので驚いてしまったことを記憶しています。
順位など何も気にせずに、日本人でも普通に接してくれて、「今の演奏最高だったよ!」とライバル意識もなく手を差し伸べてくれる優しい学生もいれば、ロシア人の同僚は、あるテストの結果以降無視して挨拶もしてくれなくなったですし、人間の付き合い方は難しいですね〜
折角ならパリオリンピック2024は素晴らしかったと思えるような大会であって欲しいと願っておりましたが、誠に残念な結果に終わりました。
そんなエアコンがないような選手村でも必死に力を磨いて頑張った日本のアスリートたちにはただただ脱帽しかありません。
今後も日本の皆さんが輝いて欲しいと思います。
このあとのパラリンピックが何事もなく、素晴らしい祭典となりますよう祈っております。
パラリンピックのアスリートの方たちのご健闘を願うばかりです。
まだ暑い日が続きますので、ご自愛ください。
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