東京は、この3連休は寒く、今日は雪も降ったそうですが、お元気にお過ごしですか?
北海道の方たちは大変だと思いますが、どうぞ、雪道にお気を付けて下さい。
立春が過ぎてから、雪が降ることが多いような気がします。
パ リの気候は、先週よりも少し高くなりましたが、風が強いです。
今日も土曜日ですから、凱旋門からシャンゼリゼ通りは、また「黄色のベスト運動」のデモの日です。
ライブで今観ていますが、今のところは、プラカードを掲げている人たちは多いですが、大混乱にはなっていません。
本当に一体デモはいつまで続くのかしら、と友人たちもそればかり心配をしています。
今週は気温が高かったので、庭の枯れ葉拾いも大分出来ました。
それでも、夏の帰国の折には、枝切りの作業も多く大変ですが、冬は、その点少し楽が出来ます。
また近所の友人が車で買い物に行きましょう、と誘って下さるので、仲良く行ってきました。
週に一度一緒に行きますので、とても冬は助かります。
そして、重いワインやジャガイモなども買ってきました。
日本に帰国すると、ジャガイモを購入しても、ビニール袋に数個入っているだけですので、すぐなくなりますが、こちらは、5キロ、10キロ売りですので、買うときは重くても、あとが楽です。
ヨーグルトも125g入りが1ダース売りですと、結構嵩になります。
ようやく、パリ生活2週間で、軌道に乗ってきた感じです。
今、レ・クロッシュの二人は、日本とフランスに分かれて勉強をしていますが、今の時代で本当に便利で有難いと思います。
昔でしたら、いちいち国際電話で打ち合わせをしていかないといけませんので…
昨日は、速度について、話し合っていたようです。
楽曲の左上に、速度記号が記載していることが多いですが、私はそれほどその速度を重視していません。
というのは、娘がラヴェルの孫弟子にピアノのレッスンを受けているときに、「ラヴェル先生がね、自分で速度を書いているのに、『何故、こんな速度にしたのかな?もう少し遅めの方が絶対いいのに、当時は何を思って、こんな速度設定をしてしまったのだろう。』と言って、僕の楽譜に書き換えていたから、真紀子の楽譜にもラヴェル先生が最終的に良いと思って訂正した速度を書いておくからね。」と色々な楽曲で言われたことがあったのです。
私は、随分適当なものなのだな、速度と言うのは…とその時は感じましたが、今は、年齢と経験により若い時に作曲した速度が速すぎると感じるのは、ラヴェルだけではないと思いました。
私も実際に、フランス語では、よく「ボン テンポ」という言葉が使われますが、「よい速度」は、弾く人によって違って当たり前だと思うようになりました。
ですから、アンサンブルを演奏する場合に、なるべく年齢が近いアーティストと組む方がお互いに合わせやすいと思います。
娘もパリのチェリストと合わせると慣れるのにしばらく時間が掛かってしまう、とよく話していましたが、ブレスの部分が個人差があるからこれは当たり前の事なのです。
ところで、指の運動の時は、メトロノームは有効ですが、楽曲をするときには、最初に確認するために使用するのはよいですが、呼吸が各人違いますし、呼吸の中で合わせていくことの方が有効だと思います。
ドイツ フライブルグ音楽院のヴァルター教授は、祖母がリストと連弾している写真など飾っている音楽一家に育ち、パリ音楽院で学んだピアニストですが、日本の音楽教育の基礎である、五指を正確に均一に動かすという事など考えたこともなく、いつも自分が今思っている速度の鼻歌の通りに動かして演奏しますので、機械的にピッタリではないのですが、何かとても味わい深い演奏なのです。
それをしないなら、機械ピアノに任せていればいいんだよ、と。
教授は、「人間は、いつも正確に呼吸をしているわけではないから、演奏も自分の脳で考えた速さにしたなら、その方が違和感がなくて共感できる美しい音楽が出来るんだよ。自分の耳で音楽を作ることが一番大切な事なんだ。」
とおっしゃっていたことも、今自分で練習をしていて、それを納得し、実感しています。
ミスしないで正しく弾くことではなく、どれだけ人間的な美しい音楽を奏でることが出来るか、が一番重要だと感じます。
何でも好き嫌いというのは個人差がありますから、子供時代から、機械的にピッタリ弾くことを徹底して学んだ方は、大人になっても、どうしても不揃いで気に食わない、とおっしゃる方も多いようですが、芸術の好き嫌いはあって当たり前ですから、そのような方は、機械的にピッタリきれいに仕上げるアーティストの演奏を聴く方が精神衛生上良いのだと思います。
さて、デモのライブ中継は続いています。
フランス時間の正午(日本時間午後8時)から凱旋門からデモ行進が始まりまして、今セーヌ川を渡り左岸に来ました。
女性のポリスも映っていますが、本当にため息が出ます。
何も事故が起きませんように、と祈るばかりです。
では、日本の皆さま、お寒いですが、楽しい3連休をお過ごし下さいませ。
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