フランスの教育って?

昨日はバカンスの話を致しました。

日本の人たちにフランスのバカンスの話をすると、「うわ〜休みが長くていいな〜」とか「うらやましい〜」とか言われますが、学校がある時期は縛られる時間が長いので、皆に思われている程楽ではないです。

まず幼稚園開始は2歳からですが、お帰りは午後4時です。(昼寝時間も含めてですが・・・)
日本だと幼稚園に通う時期からスイミング、ダンスや音楽教室に習う子たちが多いですが、小さい時は午後4時にお迎えに行き、帰ってくると疲れてしまいますから、習いごとは学校に上がってからがほとんどです。
そして、CP (小学校1年生) からも午後4時まで授業があり、中学年〜高学年になると、午後6時まで授業がある日が多く、学校の宿題はとても多いです。
小学3年生ぐらいでも、17世紀の劇作家モリエールの作品の一節を暗唱させたり、仏独自の教育法もあります。
芸術作品をまず暗唱させる、というのが国語(仏語)の基本になっています。
詩の暗唱も毎週一つはありますが、詩の暗唱はいつも宿題ですので、記憶力が優れていない子にとっては厳しいです。

フランスは、「天才を待つ国」とよく言われますが、日本の教科書よりもどの教科も3〜5倍ぐらいの厚さがあって、一年間に全部するわけでもなく、先生のやりたいところから適当にやっていきます。
ですから、毎年4月のイースターのバカンスが過ぎると、先生は大慌てでどんどん進めていきます。
この時期は日本の3学期にあたりますが、教科書の半分以上が残っているのでこの時期に挽回します。

音楽学校 (コンセルバトワール) も体操教室も一斉に同時期に試験がありますから、子供にとっては復活祭の休み明けは地獄のような日々が続きます。
でも、そのあとはとにかく2ヶ月のバカンスだ!、と思うからやれるんだと思います。
子供でもこの時期は目の下にくまを作って、頑張っています。
これに乗れない子供たちは、落第する事になってしまうんです。

今日はこの辺で・・・
「落第」のお話は次回に!

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