フランスの暖冬は116年振り!

皆さま、お変わりございませんか?
日本は春らしい気候になりましたでしょうか。

フランスは、何と1900年以来の暖冬だとか…
と言うことは、116年振りという事になります。
この暖冬は、植物にも影響しているようです。
暖炉の生活のはずが、今年ばかりは暖炉なしの生活が続いていますので、昨夏にたくさん庭で作って準備していた薪がそのまま積まれてしまっています。

ところで、フランスのカーニバルのバカンスは、パリ地区は今週で終わりですが、ニースのカーニバル旅行や地中海クルーズなどの旅行よりもスキー場の方が安心だと思われたためか、周囲の方たちは、今年は特にスキーを楽しむ人たちが多かったようです。
皆、そろそろパリに戻ってきています。
以前にも話しましたが、フランスは、バカンス時期を3つに分け、2週間休みの後半の1週間をダブらせてバカンス期間を組むので、日本の祝日やゴールデンウィークのように皆が重ならずに旅行やスキーに行く事ができます。
そのシステムは以前からとてもよいと思っていますが、バカンスを大切にしたい国だからこそ、自分たちの都合でそうしたのでしょう。

我が家の界隈の人たちは、本当に交流があり、皆と親しくお付き合いをさせてもらっています。
必ずしもフランス人だけではないのですが、和気あいあいと立ち話をしたり、お互い招いたり招かりすることが多い地区です。

先日も近所の友人からお誘いを受けましたので、伺いましたら、サロンの絵画の模様替えをしていました。
サロンには、ブルターニュ地方やパリの風景などたくさんの絵画が壁に飾っていますが、この作品はすべて友人の亡き祖父の作品だそうです。
どの絵画も色合いが優しく、素晴らしい自然の風景とパリの町並が美しく描かれています。
とても気品溢れる絵画ばかりで、落ち着きのある大好きなサロンです。
まるで、絵画の個展の会場に訪れた気持ちになることが出来ます。

実は、1枚だけ未完成の絵がそのまま保管されていたそうですが、孫の一人が祖父に似て、とても絵心があり上手なので、祖父の絵の続きを描いてもらったとの事でした。
長い時間を掛けて描きあげて、その未完の絵画をすべて仕上げてくれた、と言って、完成した絵を見せて下さいました。
パリのノートルダム寺院の付近の風景でしたが、そのタッチがまさにご先祖から受け継いでいるものでしたので、とても感心しました。
改めて、”血筋”は素晴らしいと思いました。

音楽の呼吸や速度も家系によって好みが違うように思います。
ですから、レ・クロッシュの演奏につきまして、度々「姉弟の演奏は、さすがに息がピッタリ合っていますね。」と評して下さいますが、それは同じ親から産まれていますし、環境により同じような表現の仕方をするのは、当たり前のことなのかもしれないと感じておりましたが、一緒に住んでいなくても、友人の祖父の絵の技法を子孫がそのまま受け継いでくれるという事は、感覚的に良いと感じるものが先天的な要素が強く、家系でかなり一致していることもあるのかも知れません。

孫とピアノや歌をするのが今はとても楽しみです。
孫は、パリの家に来て、一番楽しい事が「マミーにピアノとお歌を教えてもらえること。」だそうです。
孫は、朝食を終えると、すぐ手を洗って、もう昨日の復習をしてくれている姿をみると、こういう時期が何よりも楽しいな〜と思います。
半年に一度パリの自宅で一緒に生活を共にしていますが、パリの記憶での孫のの成長がとてもよく分かり面白いです。
最初は、ハイハイの練習の時期に、次は歩きはじめ、そして、ブランコや滑り台で一日中遊んでいた時期、また、絵本の好みも刻々と変わっていきます。5年の歳月が日記のように思いだされます。

疲れを出さないように、しばらくは孫と付き合うことにしましょう。

では、皆さま、どうぞお元気でお過ごし下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました