フランス人って?

昨日の事件で、Tさんという方は4ヶ月にしてフランス人に対して不満をもってしまったようですが、本当に国民性というは、各国違います。
「売り子やレジが無愛想で不効率」と書いてありましたが、確かに日本のようにきちんとした国から来るとイライラする事が多いと思います。
本人たちは、ずっとその伝統で生活しているから当然だと思っているのですが、日本人にとっては、許せない事が多々あるでしょうね。
スーパーのレジに並んでも、レジで仕事はしているのですが、隣のレジの人とおしゃべりしたり、私の品物見て、「これってどうやって食べるの?」と聞いてきたり、値段が分からない商品があれば、「ちょっと待ってね!」って値段を確認に行って、全然戻ってこない・・・と思ったら品物を整頓している店員さんと立ち話していたり・・・と。
小切手でお買いものする人って結構時間が掛るのですが、レジの人は、ポケッとサインするのをながめているんですが、さっさと次のお客様に進めて下さってもいいですよね〜

そうそう、日本を絶対に見習って欲しいのは、まずレジで品物の値段を払ってから、かごを袋にいれるために日本は品物入れの場所に移動しますよね。
ところが、フランスは品物入れる場所はなく、レジで値段を打ってもらった品からその場所で袋に入れるんです。
私はレシートが出た時点で、すぐ支払いをまず済ませますが、図々しいおばさんは、袋に全部荷物入れてからでないとお金を払わないんです。
レジの人もその時間ポケッとできるから、コーラ飲んだりして、その人が荷物入れ終わるのを待っているんですから、もう何もかも待たされっぱなしです。
そういう呑気な人種なんだ、と思って生活しなければ、仕方ないです。その代り、入れるの手伝ってくれるような親切なレジのお姉さんもいるのでが・・・

今は仏国鉄 (SNCF) もネットでチケット販売してもらえるので楽になりましたが、パソコンが普及する前は駅の窓口に行って、チケットを購入しなければなりませんでした。
1時間ぐらいは覚悟しなければなりません。
番号札を持って待っていても一向に順番が回ってきません。
特に春になるとその混みようはただ事ではありません。
それはそのはず・・・
窓口の職員に夏のバカンスの家族旅行にどこへ行くのがお勧めかしら?と尋ねているんです。
「そうね〜私なんかプロヴァンスが好きだけれど、涼しいところがいいんだったら、やっぱりアルプスかしらね〜」と自分も話しに加わって楽しいそうな顔して話しているんです。
今度は時刻表を見せてもらって、「どの時間にしたらいいかしらね〜」と窓口で決めようとしているんです。

それについて仏友人に何故職員は急ごうとしないのか、何故後ろに沢山待っている人がいるのに平気なのか、を尋ねてみた事があります。

職員は、とにかく窓口に座って時間内仕事をすればいいんだ、としか考えていないから、せかせか忙しく働くよりも、相談受けたら、それの方が自分も楽しくて楽だ、ぐらいにしか考えていないのよ。
そして、「待たされる」という事に仏人は慣れているけれど、その変わり順番が自分に回ってきたら、鬼の首でも取ったみたいに、今まで散々待たされたから、そう易々とは帰らないわよ、という感じで、長々と居座ってしまうそうなのです。

それが分かってから、もうバッグには本を持って、番号札を持ちながら、電光掲示板の番号を時々確認しながら読書して慌てないで待って、自分の番になったら、日本の時のように後ろの方を待たせたら悪い、などとも思わないようにして、間違えのないようにゆっくり行動を取る事にしました。

まさに、「郷に入っては郷に従え」だと思います。
風俗や習慣は、国や土地によって違うのですから、その土地に行ったら、そこの風俗と習慣に従って生活しなければ、絶対にうまくいかないと思います。

昨日のT子さんが「病院も郵便局も、どの窓口も仏語が出来なければ邪魔者扱い」と言うのは仕方ない事なのかもしれません。
言葉が通じないでもたもたしていると、相手は機嫌を悪くしてしまうのは当たり前ですし、すぐ顔に出してしまう人種ですしね。
日本人のように我慢強くないという事と、お客様へのマナー教育は全くなされていないからです。

これの解決法は、ニコニコ笑顔作戦しかないんです。
外国人だ、て言うだけで憂鬱な顔する人もいますので、待合室に座って待っている時から、窓口の人が「あの人何かしら?私の顔見て、バカみたいにニコニコばっかりしているけれど??」って言うぐらい意識的に”次は私ですからよろしくね!”みたいな感じで、まず、いい印象を与えておく事ですね。
そして、窓口に立ったら、「申し訳ございませんが、私はまだ仏語がよくできないので、ゆっくり話して下さいますか?」って仏語でお願いするしかないのではないでしょうか。
そして、それを言ったあとも、とにかく申し訳なさそうな顔して、笑顔だけは絶やさない。
何となく”この人わけなく笑って何か気持ち悪いけれど、まあ変わった面白そうな人だから相手になってあげましょう。”って親切にとまではいかなくても、応対はしてくれる可能性は大です。
こういう時は、Mr.ビーンに登場してもらうといいかも・・・

それでも怖い怖い顔して何しても睨みつけているような職員もいますが、これは”たち”ですからどうにもならないです。
愛想がいい人と悪い人は、どこの国にだっていますものね。

それでも、東洋人の中では日本人だという事でかなり待遇はいいです。
発展途上国の人たちはもっともっと待遇が悪くて悲しい思いをしている人がいます。
賃貸アパートの場合でも、日本人にはあっさり貸してくれても、ロシア人だというだけで「あやしい人種だから嫌よ!」と断られて憤慨していた露友人がいました。

その点、音符は、言語と違って万国共通ですからいいですね〜

コメント

タイトルとURLをコピーしました