今日は気温が高く、急に夏のような気候でした。
皆さま、お変わりございませんか。
5月16日 (火) レ・クロッシュ リサイタル 〜ニューアルバム記念コンサート〜におきましては、大変お世話になりました。
ファンの皆さまに、心よりお礼申し上げます。
当日の拍手、ブラボー!スタンディングオベーションで、もうそれだけで十分満足でしたが、翌日からは、ファンからの電話やメールでの感嘆の声を聞く事が出来て、本当に胸がいっぱいになりました。
心から感謝する、というのは、こういう事なのだと思います。
たくさんの方たちがお言葉を下さいましたので、その中の一部をご紹介させて頂きます。
S楽器店長様は、前回もレ・クロッシュの演奏を聴いて同じ気持ちになりましたが、「音楽に携わる仕事をしていて本当によかったなぁ」と心から思いました。
とメールを下さいました。
これは、とても有難いお言葉です。
以前にも、ロビーコンサートに出演させて頂きました折に、「レ・クロッシュのような演奏家が演奏してくれると、お客さんはみんな音楽好きになっていくと思うんだけれど、ほとんどが面白くない音並べだけで心あらずの音楽をするから、みんな段々鑑賞するのが嫌になってくるんだよね。」と言われて、考えさせられた事があります。
「楽しかったな!」「また聴きたいな!」と思える音楽つくりに心がける事が大切なのだと感じます。
私の小学校の時の学習塾の塾長で、私が大学時代に同じ学習塾の講師をしていた関係もあり、元塾長は85歳でいらっしゃいますが、毎年レ・クロッシュ リサイタルを心待ちして下さっているお一人です。足もあまり動かない状態ですのに、レ・クロッシュの大ファンで毎日CDを聴いて下さっている方ですので、頑張って調布から上野まで電車に乗っていらして下さいました。
15年間、音楽ファンをたくさんお誘い下さいます。
終演後に、「来てよかった!もう来年は体が動かなくて今年が最後かもしれないけれど、これで悔いは残らない。こんなに美しい温かい音楽を聴く事が出来たんだから。本当に僕は幸せです。」とおっしゃって手を握りしめて、お帰りになられました。
声楽家のT様は、先月の南麻布セントレホールのランチタイムコンサートの折に、「素晴らしい才能です。久々に感動致しました。」とおっしゃって、先日の東京文化会館にも足を運んで下さいましたが、「お二人のアンサンブルの息があって音楽に温かい風が吹いていたと友人たちが喜んでおりました。わたくしも、長いフレーズが自然に奏でられておりましたので、1日の疲れが癒され至福の時を過ごすことが出来ました。」とメールを下さいましたが、確かに声楽家らしい感想だと思いました。
私もいつも肺がもっともっと大きかったらいいのに、とよく思います。
もっと長いフレーズで歌いたいのですが、人間の肺の大きさは限られていますから無理です。
呼吸法を熱心に勉強しましても、限界があります。
その点、チェロの方が息ではなく、弓が息の役目として弾いていきますから、人間のフレーズよりも長く伸び、長いフレーズを作りやすいと思います。
しかし、息子は、弓をどこでどれくらい使っていくのかを緻密な計算のもと、弓の運びを考えるので、それはとても大変な作業のようです。
きちんと弓の長さを考えながら、音量や音質が芸術的に聴こえてこなければならないわけですから、とても大変な事だと言います。
ですから、公演の翌日、チェリストの方は、声楽曲の運指を決めるのに、どれだけの時間が掛かるかを理解していますので、よくあれ程高いレベルで綺麗に曲が仕上げられた事に感心しています。シューベルトのアルぺジョーネソナタは圧巻というかもう驚きでした!」とメールを下さいました。
そして、翌々日には、チェロを制作される方からも、同じようなメールを下さいました。
聴く方は声楽曲ですから、簡単に聞き流していますが、チェリストがそれをしようとすると大変な事ですよね、と。
これは、チェロを知っている人ほど、歌曲をチェロ曲にする作業がどれだけ大変なのかを理解しているからこそ、驚かれるのでしょう。
ピアノにつきましても、「真紀子さんの弾いたピアノは、キラキラする特別なピアノなのですか?それとも弾き方に無理がないから、音楽つくりのセンスがよいから、ああいう音が出るのでしょうか?」という筆問がファンから出ました。
ピアニストにとりましては、最高の褒め言葉ですね。
キラキラした音色に到達できていたとしたら、本当に神に感謝です!
専門により演奏の聴き方も違うものですが、だから色々な意見があって楽しいのでしょう。
自分の知る世界の中で、色々感じ取って下さるのだと思います。
福島の須賀川からE様とW様は新幹線で聴きにいたして下さいました、須賀川公演の折の主催者であり、声楽家でいらっしゃいますが、レ・クロッシュの二人をいつも我が子のように可愛がって下さり、私の事もいつも支えて下さる、心優しい方なのですが、東京文化会館の入口前に開演前に人がずらっと並んでいたそうなのですが、「『こんなにたくさんの方たちがレ・クロッシュの演奏を聴くために集まって下さったのね』と何だか皆さんに、『有難うございます』と頭を下げて回りたかったけれど、さすがに止めました。」とお話になりましたが、その一言で、E先生はもう家族だわ、と感じました。本当にその優しさが嬉しいです。
私の友人たひも心から応援して下さり、まるで身内のような関係になってしまっている方もいらっしゃいます。
コンサートの集客のためにも、たくさんの方たちにお声を掛けて下さり、コンサートが終わりましたからも、皆さまからの感想をメールで次から次へと報告して下さるのです。
何だか胸がいっぱいになってしまいます。
それから、仙台公演の主催者ご夫妻もやはり新幹線でお越し下さり、何だか申し訳ない気持ちが先に立ちますが、とても感激して下さり、終演後、「泣いてしまいました。」とおっしゃって下さいました。
翌日には、「やっぱりレ クロッシュのお二人は、他の演奏家が持ち得ない何かを持っていらっしゃると思います。」とメールを下さいました。
まだまだ未熟で、これから研鑽を積んでいかなければならない身のレ・クロッシュの二人ですが、このような形で応援下さる事、このようなファンの方たちにいつも囲まれていること、もうそれだけで、コンサート活動をしていた事が、どれだけ、私たちを幸せに導いて下さったのか、その強い絆に、ただただ感謝の気持ちでいっぱいなのです。
他にも数えきれないほどの嬉しいメールばかりで、毎日浸っている今日この頃です。
温かい言葉を励みにして、毎年、初心を忘れず、一つずつ確かな芸術の道を歩んでもらいたいと願うばかりです。
ファンの皆さま、15年間という道のりは長かったような短かったような、実はよく分からないのですが、これほど愛をもらってよろしいのでしょうか…
東京公演のあとは、もう幸せの絶頂です。
とにかく、心から皆さまに、「ありがとうございます!」
明日から1週間、軽井沢の掃除やベランダのニス塗りなどの作業に行きます。そして、中休みということで、息抜きに新潟の温泉旅行に参ります。
母がもう一度だけ今夏別荘に行きたい、という強い要望がありましたので、親孝行をして、夏に心地よく居れますように、まず綺麗にしてあげたいとおもいます。
私は、皆さまの熱い愛を噛みしめながら温泉に浸かりたいと思います。
来年も5月に東京文化会館でコンサートを開催させて頂けるそうです。
東京文化会館から連絡が入りましたが、まだ日程は調整中との事です。
倍率がとても多いとのことで、コンサートを毎年させてもらえる事だけで有難いと感謝しなければならないのでしょう。
では、最後にもう一度言わせて下さい。
皆さまの愛に心から感謝申し上げます。
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