皆様、お元気ですか?
パリは秋晴れが続いていますが、今日も真っ青な空です。
今日は、ピアノの調律を朝からして頂きました。
調律師のOさんご家族もパリの生活が長く、私ども同様お子さんたちは完全にフランスの教育で育てられました。
顔は日本人でも中身はフランス人ですから・・・と今日もおっしゃっていました。
「親の勝手で・・・」と言う事でしたが、苦労は多いですが、プラス志向の私は、絶対に海外生活がマイナスではないと信じています。
Oさんは、元々大手の調律師さんでパリ事務所の時には、リヒテルの専属調律師さんとして飛び回っていました。
ところが、会社の都合で帰国しなければならなくなり、しばらくは単身赴任されましたが、やはりお子さんの教育を考えて、フリーでパリで調律師さんとして働いていらっしゃいます。
もちろんお力があるので、フェスティバルなどでも大活躍ではありますが、お子さんの成長を考えての決断は親にとって苦しい事だと思います。
人生は一度なので、どのように生きていくか、という選択はとても難しいと思います。
とりあえず、我が家の場合は、フランスの現地の学校に通わせながらも、何とか通信学習で日本の義務教育だけは卒業させておいてよかったと思っています。
今のように日本との行き来が多くなると、日本語が不自由ですと二重生活は大変になってきます。
幸い、幼児期から日本の昔話や日本の童謡や絵本が好きだったせいで、何とか日本人の顔だけでなく、日本語もある程度はマスター出来たと思います。
もちろん、日本語の学習時間は、日本人の1%ぐらいではありますが・・・
私のパリの友人の中でも日仏家庭は多くいらっしゃいます。
「子供が出来なかったら、ここでどうしようかと思ったわ。」とか、『結婚する時は国際結婚にあこがれていたのに、最近は死んでも私のお墓はパリなのね。』と思っただけでうつ状態になるのよ。」、「子供の教育方針が分からなくて途方に暮れてしまっている。」と話される友人たちの心境を考えると気の毒に思ったりします。
確かに若い時にあこがれで渡仏し、国際結婚したウキウキ気分から徐々に不安が募り、気持ちは変化していくのでしょう。
でも、日本にいたから最高の人生を送れる、という保障はありませんし、「あまり深い事を考えずに日々楽しい事を考えて生きて行く方が得よ。」とアドヴァイスしながらも、複雑な思いなのだろうな〜、と心配になります。
とにかく自分で選んだ人生ですから、前向きに頑張って欲しいですね。
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