皆さま、お変わりございませんか。
10月は雨が多かったですが、今月に入り気温は高めですし、気持ちの良い日が多いので、有難いです。
昨日は、友人のご子息のYさんの個展が開催されましたので、久しぶりに伺いました。
3年振りに今年6月に開催されました時には、九州旅行中で観ることが出来ませんでしたので、今回はゆっくり時間を取って観賞してまいりました。
日本画家でいらっしゃいますが、風景画の他に、今回はファンタジーあり、ドラゴンまでモチーフになった絵画もございました。
人間ですから、表現の仕方が音楽同様、刻々と変化していきます。
実は、数年前に「月光」というタイトルで描かれた絵を、私がとても気に入って、最初に描いた絵を購入致しました。
海に月光が映っている様子を表現している絵画なのですが、飽きない素敵な色あいなのです。
その後、ずっと「月光」を描き続けていらっしゃいましたが、年々色と雰囲気が変化していくのを感じていました。
今年は、ゆっくりYさんとお話する時間がありましたので、「月光」の色あいが随分変化してきましたね。我が家のサロンに飾られている「月光」の作品の色はもっと青色中心ですが、今はとても濃い濃紺の海ですね、と申し上げましたら、ビックリなさられていました。
自分ではずっと同じものを描き続けているつもりだったそうで、そんなに色合いが違っていますか?と逆に質問をされました。
同じ作品を描かれていても、時代と共に変化していくものなのですね…
写真ではあり得ない事ですが、芸術はそこがまた新鮮で良いのだと思います。
一つとして同じ作品はございませんから…
音楽家も同じです。
あるソナタを勉強していまして、10代でその曲に出会い、20代、30代と弾いているうちに、速度や曲への思い入れや曲間のイメージ、そして曲の解釈などがどんどん変化していきます。
環境や年代によっても変化しますし、録音で残している場合は、表現方法が変わっていくのを感じます。
さて、今週の17日(木)は、箱根での公演となります。
コロナ禍の影響で、3年間箱根でのコンサートが中止になっておりましたので、とても懐かしく思います。
芸術の秋に、レ・クロッシュの音色をお届けしたいと思います。
そして、富士山を取り巻く美しい秋の景色も堪能したいです。
では、引き続き素晴らしい晩秋をお過ごしくださいませ。
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