皆さま、お変わりなくお過ごしですか?
大変ご心配をお掛け致しましたが、無事退院して戻って参りました。
腹帯は、一ヶ月以上離せないようですし、まだまだ°色々支障は多くございますが、それでも少しでも痛みが緩和していくと有難いです。
お正月早々の入院・手術となりましたが、私の手術のための検査日の4日午後に、驚くニュースが舞い込みました。
それは、母が施設で高熱を出し、救急搬送されたとの知らせにビックリしましたが、もっと驚かされたのは、母が施設内で新型コロナウイルス感染しまして、施設から遠い、大船にございますコロナ受け入れ専門病院へと搬送されたとの知らせを受けた事です。
病院からは、「延命処置をどうしますか?」との質問に、母は、「苦しんでまで長生きはしたくないから、延命処置は絶対にしないで頂戴ね。」とかねてより頼まれていた事もあり、姉と弟と3人で相談の結果、母の気持ちを大事にして、無理をしない事に決めました。
何せ、昨年9月に100歳を迎えた体ですから、考えただけで気が遠くなりそうでした。
一番困ったことは、私が翌日には入院し、翌々日には、手術日ですから、もし高熱が続き、母が呼吸をすることができなくなった場合は、私は、何もしてあげられないわけで、いくら楽天家の私でも、さすがに困り果ててしまいました。
病院側からは、何かあればご連絡致します、という事でしたが、結局手術日まで連絡がございませんでした。
私の方は、手術は成功したものの、外科医が、とにかく手術してみなければ分かりません、と言われた意味が分かりました。
病名は、「腸壁ヘルニア」という事ではありますが、世にも珍しい場所にヘルニアがあるために、先生もビックリだったそうで、全く原因不明との事…
これは、「オンリーワン」だったそうです。
それでも、S医師は、一生懸命に頑張って下さったお蔭で、手術は成功しましたので、医師をはじめ医療機関の方たちには、感謝の気持ちしかございません。
点滴と管をたくさんつけながらでも、麻酔から覚めると痛みは酷いのですが、頭には、自分の痛みよりも、母のコロナ感染の連絡が入らないかどうか、そればかり心配をしていました。
手術は麻酔をしていますから痛みがございませんが、術後の痛みに耐えて、ガリバーのように、身動きが取れない24時間は、最悪です。
そして、ほぼ3日間、点滴で栄養を取りましたから、もう2日目からお腹が空きすぎて、力尽きてしまいました。
3日目の朝の回診の折に、「お腹が空いて目が回ってしまうのですが、いつから食事が出るのでしょうか?」と質問しましたら、「お腹が空きますが?それは、元気な証拠ですから、良い事ですね。」と他人事のようにおっしゃいましたけれど、術後は点滴だけで、お腹が空かない人たちも多いと聞いて、順調に回復しているのだ、と実感致しました。
医療機関で仕事をなさられている方たちには、全く脱帽しかありません。
医師も看護師も目が輝いていて、患者さんのために、必死で頑張っている様子が伝わって来ました。
外科医師は、術後の人たちが入院中ですので、3連休もなく、回診にはいらして下さいます。
大変なお仕事だと思うとともに、仕事に対しての熱意に感激致しました。
手術室に行きました時には、淡いブルーの光の中で、ホテルのラウンジで流れているような美しい調べが流れていて、とてもよい気分になりました。
しかし、すぐ麻酔の威力でその心地よい音楽は聴こえなくなってしまいましたが、やはり”音楽は魔力だな”、とその時も感じました。
もし、音楽がない中のオペ室であったら、私は、これ程居心地はよくなかったでしょうが、ラウンジでお茶でもするような雰囲気で会ったことが本当に心地よかったです。
私が選びました2人部屋は、ナースコールの時のメロディが、ショパン「ノクターン」、1人部屋はリスト「愛の夢」、4人部屋は、パッヘンベル「カノン」でしたが、オルゴールというのは、どうしても曲のニュアンスが出ませんし、とにかく速度が超特急ですから、その音楽を1週間で数十回、ナースステーションから流れる音楽を聴いていると、自分の体の中での良いテンポが退院後、脳の中で背からしく鳴りだして変わってしまいそうでした。
どれも速過ぎて、曲のイメージとは程遠いですから、選曲としましては、エルガー「愛のあいさつ」やバッハ「メヌエット」などの方が、速度はそのままの状態で使用出来ますから、自然に聴こえてくるのではないかと思います。
昨日、弟から連絡が入り、母の新型コロナウイルス感染の値が下がってきているそうで、何と快復しているとの事、そして、施設に戻り、主治医が母の体調を診て下さると連絡をもらいまして、本当に有頂天になりました。
母はよく頑張ってくれました。
医療機関の方たちに感謝しかございません。
感染力の強い病気ですので、大船の病院が母を車で施設まで送って下さるとの事、もう病院を出発して施設に戻っていると思います。
母は、未だに、血液検査をしましても、まず悪いと事が見つからないといつも自慢していましたので、それがコロナの悪化を防いだとしか言いようがないと思います。
寒さが厳しいですので、くれぐれもご自愛下さいませ。
私の手術に対する心からの応援に、心より感謝申し上げます。
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