帰国前の掃除

皆様、お元気ですか?
パリは、今年はどうしたわけか、中々春になりません・・・
雨も多く、何となくパッとしない日が続いています。
ところが、今日だけは、晴天で気温も22度まで上がるという事ですので嬉しいです。

昨日娘と孫が無事日本に帰国しました。
私たちは、明日発って、直行便でも時差があるので、明後日の午後に到着予定です。

一緒に帰国できないわけは、掃除・洗濯に時間が掛かるからです。
まだまだセーターを離せない毎日でしたので、洗濯の量がどうしても多くなります。
後片付けというのは意外と時間を取ります。
一番嫌なのは、冷蔵庫の掃除です。
どうしても買いすぎで余るものが多くなってしまうので、帰国時は、年末の大掃除よりも大変です。

前に4人揃って帰国しました時は、タクシーが家に着いても、まだ洗濯機が回っていたりして、ドタバタ騒動になりました。

その後反省して、いつも最後は私と息子が残り、お風呂、洗面台、キッチン、サロン、部屋と順番に掃除をしていきます。

ですから、晴れているかそうでないかで違うのですが、今日は晴天でよかったです!

どこにいても、あっという間に日々が過ぎていきます。
日本にいてもパリにいても、旅行でも、本当に一日があっという間です。

周辺の人たちと挨拶していると元気をもらえます。
フランスは失業率が高く大変な時代にも関わらず、本当に陽気な人たちが多いな〜とつくづく思います。
イタリアに行ったらもっとなのかもしれませんね〜

日本の家の周辺のご主人の顔などすれ違ってもわかりませんが、パリの周辺の方たちの家族構成はわかっていますし、一日に一度は、周辺の方、それも奥様よりもご主人の方が庭仕事している方が多いので、挨拶を交わします。
挨拶だけにとどまらないのは、この国ならではなのかもしれません。
お天気がいいと平日でもご主人は会社から帰宅すると、庭に出ています。

まず、お会いした瞬間、いつも顔中が笑っているので、こちらも楽しくなります。
どんな時でも、活き活き楽しそうに挨拶をなさいますし、庭の草木の事、自分の家族や子供の事、夏の旅行をそろそろ考えている話など終えると、私たちについて質問してきます。
孫の彩音について、娘や息子のこと、コンサートの話など次から次へと・・・

夫婦が庭仕事していても、この調子で2人の会話は途切れることを知りません。

私は、「あやねのマミー!」で通ってしまっています。
周囲の子供たちは、みなそう呼んで集まってきます。

私も日本では相当おしゃべりな方だと思いますが、足元にも及びません・・・

ですから、立ち話によって時間が経過しますが、必ず玄関に戻ると笑みを浮かべている自分に気付きます。
とにかく楽しい時間になるのですから・・・
日本だと自分たちのバカンスの計画などをまだ決まってもいないのに、こうしようかと思っているああしようかと思っている、とあまり話しませんが、一切周囲の人のうわさ話がない代わりに自分たちの話題をよくします。
それが全く自慢話に聞こえないですし、周囲を和やかにするものですので、やっぱりそれが心地よい時間になっていていいですね。

4月7日にパリ郊外で”レ・クロッシュ スプリングコンサート”を開催しましたが、その時に今まであまりお付き合いのなかったマダムをご招待しました。

その方は、今年1月に、ご主人を亡くされました。
私と同年代のマダムですが、偶然私が孫を遊ばせているときに、声を掛けられてはじめてご主人が舌癌で亡くなられた事を知りました。2月4日にパリに戻りましたので、葬儀なども終えたあとで気付きませんでした。

マダムは、こんな大きな家に一人でいて、夜が怖いのよ、と話していました。
息子さん2人共がご結婚されて遠方にいるので本当に心細いのよ、と寂しそうでした。

病院では、たばこを吸っているんでしょう、と言われたそうですが、家族中誰も吸っていなかったのに、なってしまった・・・
病院では、仕事場の若者がみんな吸っていたから、それでなったんでしょうね、と言われたそです。
自分よりも周囲からの力の方が強いのだそうです。

その後、何度か顔を合わせるたびに励まして差し上げましたが、気晴らしになるかもしれないと思い、4月7日のコンサートにお誘いしてみました。
終演後、涙を流して、「素晴らしいミュージックをありがとう!なんて素敵な時間だったことか、元気になれたわ!」と喜んで下さいました。

音楽の力でこのマダムの気持ちを一時でも楽にして差し上げることが出来たことが、とても有意義だったような気がします。

今からお掃除をはじめます。
荷物整理もしなければ・・・

では、楽しい日曜日を満喫して下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました