皆様、お元気でお過ごしですか。
今、9月27日に起きました長野県と岐阜県の県境にあります、御嶽山の噴火で、多くの犠牲者を出したとのニュースを聞いて驚いています。
丁度紅葉の始まりの週末で、大勢の登山客が訪れたのだと思いますが、何とか救出作業が進みますように、と祈るばかりです。
自然災害が最近多すぎるように思います。
それも前触れもなく、急にこんな事になり、本当にショックです。
山も海も美しすぎるのに、突如として荒れ狂うのですから、本当に恐ろしいです。
今年6月下旬に、草津白根山に行く予定でそばまで行き、駐車場に入れようとして辺りを見回すと、車が一台も駐車していないではありませんか…
そこに係員が寄ってきて、「今白根山は活動していますので、1キロ圏内は近寄れませんから。」と言われ、急いで引き返しました。
その時は、立ち入り禁止までする必要があるのかしら?と思い、折角来たのに…と残念に思ったものでした。
ところが後になって知った事ですが、3月頃から湯釜周辺で火山性地震が増加し、4月頃からは、山体の膨張を示す変動が観察されたそうです。
その後も様々な火山活動が活発化し、2014年6月3日に気象庁は、噴火警報を発表し、レベル2(火口周辺規制)に引き上げたという事です。
それで、国道292号の草津町殺生河原駐車場前から嬬恋村までの8,5mを通行止めにして、登山道も立ち入り禁止にしていたのです。
御嶽山は、硫黄のにおいが強かっただけで、全く前兆はなかったようですから、噴火を気象庁は全く予測出来なかったのですね。
調査研究は、絶えず行われているのでしょうが、このように突如起きる事があるという事を知り、益々恐ろしくなりました。
私は、大学の時に、友人たちと紅葉の時期に、木曽路めぐりをしましたが、御嶽山が噴火するかも…などと思った事もありませんでしたし、私は、浅間山の形が子供の頃から大好きですので、活火山だと言われても、青空にそびえ立つ浅間山は、いつも穏やかな顔をして、噴火することがあるなどという事がどうしても信じがたいのです。
しかし、今回の噴火で思い知らされました。
活火山の恐ろしさを…
今までは、山の美しさだけを素直に感激していたのですが、今後は何か気持ちの上で、変化しそうです。
実は、パリのコンコルド広場で、観光客の皆さんは、パリ旅行でコンコルド広場に立ち寄り、写真を撮って楽しそうな様子ですが、私は、パリの散策も景色も大好きでも、コンコルド広場に足を運ぶと、ルイ16世やマリー・アントワネットが処刑された場所だ、という事実が恐ろしく、惨すぎるので、近寄るのが今でも怖いのです。
マリー・アントワネットが可哀そうでたまらない気持ちになるからだと思います。
シテ島のコンシェルジュリーも立派な塔の建物ですが、フランス革命の時に、2600名の貴族や革命家がここで最期の日を迎え、マリー・アントワネットのようにここから断頭台に向かったその事を考えただけで、何だか体が震えてしまうのです。
美しくてもその歴史の中に大変不幸な事件が起きたり、自然の素晴らしさの中に恐ろしいストーリーが潜んでいると、その時の苦しさや大変さが脳裏をよぎり、ただ美しい、とは違う感情が走ってしまいます。
御嶽山の救助作業は、消防署や自衛隊の方たちにお願いするしかありません。
恐らく、想像を絶するほど大変な救助活動をして下さっていると思いますが、何とか一人でも多くの方が救出されますように、と遠きパリより心から祈っています。
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