感謝を込めて!

皆さま、楽しいゴールデンウィークをお過ごしでいらっしゃいましたか。

熊本周辺では、未だに余震が続き、被災された方たちは、落ち着いた生活を送ることが出来ず、それを考えますと、いつも胸が痛みます。
結局考えるところ、今は少しでも多くの義援金をお届けして協力させて頂く事が一番だと思い、頑張っております。

在仏期間が長かったせいもあり、「困った人たちを皆で守り助ける。」ことが、人間にとって何よりも大切な事のように思います。
パリのメトロ (電車) で、家もなく、食事もできない人たちが、「お金をください。」とよく手を出しますが、身なりが整っている人たちよりも、同じような境遇にいる人たちの方が、ポケットからお金を出して、「今日はこれだけあるから、半分分けてあげるよ。」と言いながら、相手の手のひらに入れてあげている光景を何度も見た事があります。
「まるでアンパンマンみたいで偉いわ。」と思いながら、私も小銭を準備して渡します。

「助け合う心」「相手を思いやる心」を大切にする人たちは、自然と自分自身の心が綺麗になり、生きる喜びを感じられるような気がします。

5月6日は、東京文化会館 小ホールにて、「レ・クロッシュ リサイタル」が無事終わりました。
多くの方たちからの温かい言葉に、心から幸せに思います。今生きている喜びを感じる瞬間です。
わざわざコンサートにお足を運んで下さいました方たちに、心より感謝申し上げます。
私がお礼を申し上げますと、「私の方がお礼を言わないといけないわ。このような素敵なお時間を下さって、有難う!」と声を掛けて下さいます。お優しい方たちばかりです。

コンサートを開催して、早や15年経ちました。
コンサート活動を開始してから、300公演近く開催させて頂くことが出来ました。

公演を通じて、必ず温かい主催者様、お客様、スタッフの方たちとの出会いがあります。
コンサートをきっかけに、偶然そのお方とご縁が出来、また後々まで交流が続き事も多いです。
一生の中で、そう多くの方たちと知り合える事はないと思いますが、北海道から沖縄までコンサートをさせて頂き、色々な方との交流が続いています。

熊本ご出身の友人のKさんは、毎年コンサートチケットを10枚ご購入して下さいます。
「私は、ジムに行ったりして友人が多いからそのくらい大丈夫よ。力になるわ。」とおっしゃって下さいます。
それを単純な私はそのまま鵜呑みにして、感謝していたのです。
ところが、彼女が10枚ご購入下さって、お世話になっている人たちに、「すごく素敵なコンサートなので、是非聴いてもらいたいの。行ってあげてね。」と、コンサートチケットをお配りして、レ・クロッシュを微力でも支えたいから、という気持ちで続けて下さっていたのです。
結局、毎回も、ご自分で10枚分をお支払いになり、お世話になった方たちにプレゼントの代わりに、コンサートチケットをお配りになっていたそうなのです。
なぜそこまでご協力をして下さるの?とお聞きしましたら、「二人の演奏が大好きだし、少しでも協力してあげたいと思うの。30年前に、かわいい子供服をたくさん下さったから。」との事でしたが、子供たちが着ました洋服のお下がりを中心に差し上げただけなのですが…

そして、今回の熊本地震で、ご親族たち3人を神奈川のご自宅でお世話し、そのような中でも、熊本の従妹さんを車いすを使って、東京文化会館のコンサートにいらして下さいました。
熊本の従妹の方は、コンサートを聴かれて、感激して下さったそうです。

自然と私も今までの恩返しがしたくて、熊本のご親族を支えてあげたいという気持ちになります。
それは、私だけではなく、今まで、レ・クロッシュのコンサートチケットをもらっていた友人たちも皆さん、自然と手を差し伸べて下さっているそうです。
それは、今までの彼女の行いがそうさせているのです。

私は若い頃は、日本よりヨーロッパ文化に憧れて、自分の事を中心に考えているようなところが多々ありました。

子供たちを音楽家にして、心優しい素敵な方たちとの出会いがあり、自分も自然と一生懸命に助け合いの精神が培われました。
東北の方たちとのつながりも、東日本大震災を境により深い友情で結ばれました。

自然災害は恐ろしく、二度と起きて欲しくない事ですが、美しい心がどれほど大切で素敵なものであるかを分からしてくれるきっかけになりましたのは確かです。

コンサート活動も皆さんに支えられて継続することが出来ているのです。

実は、チェロは、弓の張替だけではなく、4本の弦も、年に数回新しい弦に替えなければなりません。
ピアノも調律をしますが、チェリストの場合、それもプロになれば、弦の価格が学生の時とは違います。
息子のチェロ弦のスポンサーが数年前からいらして、いつも心から感謝しております。
練馬にございます、弦楽器専門店ですが、息子のために、協賛という形で、弦を送り続けて下さいます。
アーティストを育てるのは、どれ程大変なのかをご理解下さっての優しさからだと思います。

何か歳と共に、美しい心をお持ちの方たちとの巡り合いに導いて下さった神に、日々感謝致しております。

コンサートを持続させるためには、集客と経済力が必要です。
美しい音を届けるためには、アーティストは、「本物の演奏家」でなければならず、生活のためにあらゆるお仕事をしていては、「美しい心から生まれる美しい音は、作ることが出来ない。」と思います。
そのために、多くの方たちが支えて下さっているのです。
スポンサーなしでは出来ない分野です。

元スタインウェイ・ジャパンのS様は、私どもが渡仏している間、コンサートのたびに、チラシを挟み込み、コンサートチケットも持ち、お力になって下さいました。すべてボランティア精神からして下さっています。
一昨年に、コンサートをさせて頂きました事がきっかけになり、毎回助けて下さいます。

親友の中に、毎年15名〜20名位のお客様をお連れ来て下さるYさんも、いつも一生懸命に支えて下さいます。
以前、電話で、「友人たちに、レ・クロッシュの情報をメールでお知らせしているのよ。」とお話されて心から感謝した事を覚えています。
何とか多くの方たちに聴いてもらいたい、というお気持ちから、情報を発信して下さっているのだと思います。

東北のコンサートの主催者のM様やY様も、コンサート実現のために、いつも大変な思いをしながら企画して下さいます。

本当に、温かい心、助け合う心、相手を思いやる気持ち、これこそ、人間として生まれた、最高の宝物だと思います。

まだまだ、応援して下さいます方たちはたくさんいらっしゃいます。
心から感謝の気持ちでいっぱいです。

音楽を通して、心が焼けそうになるほどの熱い気持ちを経験出来た事は、とても幸せに思います。

今回のアンケート用紙に、たくさんの方たちからのご声援、コンサートを聴かせて下さって有難う、という心からのメッセージを受け取り、感激のあまり、ここ数日間胸が爆発しそうです。

さて、7月まで、「レ・クロッシュ リサイタル」は、あと6公演続きます。

熊本の被災した方たちのために、義援金を少しでも増やし、出来る限り頑張りたいと思います。
東京公演での、CD代金は、マネジメントへの手数料の他は、すべて義援金にさせてもらいました。

熊本地震の支援金の増加のために、皆さまのご協力を心からお願い申し上げます。
最後に、箱根 ホテルグリーンプラザ にて、コンサート & ファンの集いを開催致しますが、締め切りは5月14日ですので、ご希望の方は、ご連絡下さい。
金曜日ということで、中々難しいとは思いますが、露天風呂からの富士山は、もうたまらないです!

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では、これから最高の季節ですから、お元気にお過ごし下さい!

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