皆さま、暑さが厳しいですが、お元気でいらっしゃいますか?
あっという間に梅雨明けとなり、これからしばらくは、暑さに負けず頑張らなければなりません。
地球温暖化とはいえ、6月に35度以上の気温とは…
フランスでは梅雨がありませんので、6月に突如として猛暑に見舞われることが多いですが、乾燥地帯での35度と湿度の高い日本とでは、肌に感じる暑さが違います。
フランスの方が不快指数がかなり低いですね…
日本の四季にも体が大分馴染んできたようですが、やはり湿度の高いのだけは厳しいです。
6月もあと数日で終わりですが、今月も予定が多く忙しい毎日を過ごしていました。
今月は友人たちとのランチや来客もあり、とても豊かな月となりました。
折角完全帰国をしましたので、お願いされた方にレッスンを致しておりますが、今の生徒さんの最高齢が何と80歳のおじいさんです。
大学時代からグリークラブで声を磨き、会社でのコーラス部をはじめ、ずっと歌と関わる人生を送られてきました。
その方は、今までは歌を耳を頼りに歌っていた、という事に驚きでしたが、取り合えず、声楽の基礎である、音程とリズムを今からでもどうしても学びたい、楽譜をみただけで、自分の力で正しく歌いたい、という要望でした。
実は、今まで高齢の方を教えた事もなく、80歳になっても音程を正しく取ることが出来るものか…リズムを正確に理解出来るのもなのか…
今まで経験がありませんでしたので、とにかく、出来る限りご協力しましょう、ということで、ほぼ1年頑張りました。
それでも、私は、謙遜しているだけで、グリークラブ出身であれば相当音程もそれなりに正しく出来ているのでしょう、と思い、1回目のレッスンをして驚きました。
練習をしてきました歌曲はニュアンスたっぷり綺麗に歌われるのですが、いざ、ソルフェージュとなりますと、確かに全音と半音を正しく歌えない、跳躍音程になると考え込んでします、という状況で、お若い方なら頭が柔軟だから何とかしてあげれるけれど、効果がなければレッスンの甲斐がありませんし、少々不安でした。
色々その生徒さんのための音程とリズムの教材を工夫しながら、レッスンを進めてまいりました。
最初の半年は、これから自分で音程を作っていくわけですから、やる気だけはあっても思い通りには進んでいきませんでした。
ところが、7ヶ月経ったころから、全音も半音もピッタリの音程で歌えるようになり、コーラスのサークルでも、耳から音を覚える習慣から、楽譜を見ながら、高さを感じれるようになったとのことで、二人で大喜びしました。
それからは、本当に順調でかなり難しいリズム譜でも速度を変えずに、しっかり刻む事が出来るようになってきました。
そこで、私は、人間の力というものはすごいものだ、と実感致しました。
80歳になられても、「歌が好きで一生歌っていたいけれど、基礎が何も出来ていないのでよろしくお願いします。」と入門された時は、実際にそのような経験はないですし、受験生のような頭の柔軟な子供たちにソルフェージュを教えるのとは違います。
集団のコーラスのサークルでは、発声はきちんとしてくれますので、バリトンの声は響き渡り、とても声量もある方なのですが、大事なところが抜けているだけで、ずっとご苦労をさせてきたのだな、と感じました。
今では、とても感謝をしてくださり、張り切って難しいソルフェージュに課題に取り込んでいらっしゃいます。
私自身がとてもよい勉強をさせて頂きました。
今では、オクターブ進行で歌う事も楽に熟せるようになりましたし、まだまだ伸びしろはたくさんありそうです。
ということで、私自身も指練習を丁寧にしないでおいて、勝手に年齢のせいにしているところがございますので深く反省しています。
毎日力を積めば、一生伸び続けるということが分かりました。
生徒さんに良い事を教えてもらいました。
孫も6月は、「逃走中」の舞台稽古が一旦中断され、7月から夏休みの地方公演のための練習が再開されることになっています。
それで、7月の誕生日の日に、「バースデーコンサート」を何とかやりたいと思っているようですので、集中レッスンをしています。先週急にその話になりまして、今もう練習をしています。
週末から昨日まで3日連続で、ピアノと歌曲のレッスンを致しましたが、孫は、ピアノの練習は成果が上がりにくいのであまり好きではなかったのですが、昨夜のレッスンでは、かなりよい作品に仕上がってきました。
ですから、何か目標に向かって必死で学びますと、それが成果に結びつくことは確かだと思います。
何でも諦めずに前向きに頑張ることは、とてもすごいパワーになるのでしょうね。
今日は、都心でダンスなどのレッスンがあり、帰宅は午後10時半のようですから、ピアノの練習は出来ませんが、何とかうまく時間を使いながらコツコツ努力をして欲しいと思います。
では、猛暑が続きますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
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