無事帰国しましたが?

皆さま、日本に帰って参りました。
気温は、今年に限ってですが、パリの方がかなり高いです。

今回は、30年の渡航経験でも最も珍しい経験を致しました。

いつもANA便を利用致しますが、パイロットや客室乗務員たちが、まず機内に入り、乗客たちはゲートに集まり、そろそろ搭乗する頃に放送が入りました。
ブレーキに不具合が見つかりまして、普段はエールフランスからパリ側の場合は、部品を取り寄せるところが、ボーイングの型によっても微妙に違うそうで、ピッタリサイズが見つかりませんでした、という事なのです。

ヨーロッパ内で手に入らない事が判明しましたので、午後10時に、エンジンの掛かった飛行機に案内され、夕ご飯だけ頂き、その間に、地上係員たちは、ホテル斡旋のために奮闘なさっていたようです。
翌日の日本発の便でエンジンの部品を運んでくるとのこと、何だか大変な事になってしまいました。
運航しない飛行機の中で、皆で食事をしている風景はとても不思議です。
一日延びるという事で日本側での予定を不安がっている人たちの顔と、「バンザイ!一日パリに長くいれるわ!」と喜んでいらっしゃる方とでは、対照的なお顔です。

ホテル割り当てが決まりましたら、決められたホテルごとに分れまして、バスに乗りました。
ホテルでの部屋割りが終わった時には、午前2時半を回っていたのです…
人数が多いですから、それは大変な事だと思いますが、乗客ももうくたくたです。
パリ旅行客たちは、スーツケースを1個ずつお持ちだからよいですが、私共の荷物はただ事ではございません。
大きいスーツケースが6個、小さいのが3個とパソコン2台、あとはチェロです。
もう気が遠くなるような話です。
空港のチェックインでお預けしました荷物を一旦翌日まで引き取り、各自でバスに乗せ、そしてホテルでバスから降ろすのですが、夜中なのでポーターもいませんでしたので、大変な作業でした。
セキュリティのために、遮断機のように乗り物をホテル手前でストップさせていますために、ホテル入口まで20m程ですが、スーツケースを持ってホテルに向かわなければならないのです。
地上係員も夜の出来事でしたので、人数が足りず、一つのホテルにお一人の係員しか付いてくれませんでしたので、中々行き届きません。
ホテルのお部屋に荷物を置いて行きましたら、折角明るいお部屋なのに、荷物が多すぎるため、もう何だか倉庫に寝ているような感じになってしまいました。
ホテルにつきますと、男性の方たちは、私たちの荷物をホテル内に入れたりエレベーターに入れるのを手伝って下さった事は、とても嬉しかったです。
チェロを担ぎながら、スーツケースを2個ガラガラしていれば、気の毒に思って下さったのでしょう。

それでも、翌日の朝食と昼食はANA担当者がホテルに準備させて下さったので、美味しく頂く事が出来ました。

乗客の中にも色々な方がいらっしぃます。
身軽で翌週まで予定が入っていない方たちは、「一泊余分に泊まれて、美味しい食事をさせてもらってラッキー!ですよね〜」と喜んでいる方もいらっしゃいますし、翌日の金曜日にどうしても会社に出なければならないために頭を抱えてしまっている方や子供連れのご両親は困り果てていらっしゃいました。

また、我が家は運悪く、帰国3日前に、私が大反対をしたにも関わらず、夫が玄関前の白樺の枝を少しすっきりさせてから帰りたい、と言いだしました。
私が反対しましたために、却って荷物整理をしているすきにこっそり自分ではしごで白樺に登って、枝に移ろうとした時に足をはしごに引っかかってしまい、足を滑らせて、はしごと共に高い所から落ちてしまったのです。
左側に落ちたらしく、左の肩から手首まで、足の腿から足首まで、骨折はせずにすみましたが、打撲が激しかったようで、みるみるうちに足は腫れあがってしまいました。
湿布薬と冷やす事をしまして、帰国しましてから日本の医療機関の整形外科を受診する事にしまして、ANAさんに、車いすを申し出て、夫は荷物の手伝いどころではありませんでした。
いつもは、荷物係は夫が頑張ってくれるのですが、今回ばかりは、息子と私で頑張るしかなかったのです。

それでも、何とか自宅にたどり着く事が出来、安堵しています。

悪い時には不運が続くものですが、飛行機に乗った後に、ブレーキが効かない事が判明しても結局命はなかったわけですから、これは、”不幸中の幸い”、だと思わないといけないのでしょうね。

スーツケースに入れました、冷蔵・冷凍の食品や保冷剤をANA事務所の冷蔵庫や冷凍庫に翌日まで預かってもらいました、荷物を出したり入れたりの作業も結構手間が掛かりました。

という事で、一応無事に帰国出来ましたので、ご報告させて頂きます。
そして明日は夫を整形外科に連れて行きます。

何故こんなに大変な時にブログを掲載しているのでしょう?
それは、パソコンのファンがホテル移動で壊れてしまったようなのです。
今もパソコンはプロペラのようなすごい音を立てて騒いでいます。
飛行機のエンジンのような音を立てています。
それで、パソコンを修理に出さなければなりません…
次回のブログは、音なしになってからとなります。

ところで、本日必着予定ののレ・クロッシュ クリスマスコンサートのチラシとレ・クロッシュ ファンクラブ会報2017秋号が届きました。

荷物整理が終わりましたら、ファンの皆さまたちへお送りする作業を進めたいと思います。
今回は荷物移動が多かったために、ワインやシャンパンの瓶の事がかなり心配でしたが、今確認しましたら、大丈夫でした。

帰国致しましたご報告としては、ハプニングだらけのよい知らせではございませんでしたが、何か一つ不具合があった場合に、どれだけの航空会社の係員たちがご苦労されるのか、そして宿泊のホテルを探し、人数分を割り当てる作業も短時間の対応ですから、大変な事だと思います。
今回は、こういう場面に出くわして、つくづく、日本の航空会社のチームワーク、お客様を誘導するための努力など、本当に感心されられました。
今回の場合は消耗品が交換時期にタイミング悪くその部品が丁度品切れだったという事だけなのです。
ホテルで宿泊をさせることは多額な損失であるにも関わらず、安全第一を考えて、出来る限りのサービスをして下さったのでしょう。
部品交換は、パリ行きでは、年間を通じて3回位で、まずほとんど部品が揃う事が多いので、このようなケースは稀だとの事でしたが、こういう事が起きてしまったあとの処理の仕方はすごかったと思います。
夜と言う事で人手がなかった事、ほとんど満席状態のため、ホテル誘導にも時間が掛かってしまった事が、夜中の移動となってしまったのでしょうが、日本人もフランス人もお客様マナーはとてもよく混乱はありませんでした。

またしても、「日本人は、やはり何とか言っても素晴らしい人種だなあ〜」とほれぼれしてしまいました。
乗客の人たちのために、寝ずに必死に対応されていたのでしょう。

お疲れですのに、私たちの前日の便は、NH216D便として、午後7時半に、本来の当日のNH216便は、定時の午後8時に運航したようです。誠に敬意を表します。
ただし、機体は、部品交換の関係で、私たちは、当日部品を運んできました飛行機に乗り、部品交換をしました飛行機には、当日予定のお客様が乗られたそうです。
飛行機も働き通しで、大変ですね〜

まずは帰国のご報告まで。

どうぞ、皆さま、楽しい週末をお過ごし下さい。

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