皆さま、おはようございます。
この度は、大変ご心配をお掛け致し、申し訳ございませんでした。
昨夜、無事帰国致しました。
機内では、3枚の用紙に、コロナ感染についての質問事項に答え、サインをして、空港で渡すことになっていました。
羽田で大変になるかと思いましたが、フランスからの渡航者でも、旅行者のようにホテル住まいで、観光目的で毎日歩き回っている方たちとは完全に別扱いのようで、自宅を持ち、感染が始まってから、極力家から出なかったこと、他人とは会わないで電話で用件を済ましていましたので、そのような事もあり、検査や税関では、思った程ではなく、とてもスムーズに進みました。
ただ、2週間の自宅待機要請にご協力下さい、という事ですし、もちろん、もし感染が確認されたり、どなたかに移すことなどあっては絶対になりませんので、それだけはしっかり守ります。
帰宅も予定通り、娘婿に我が家の自家用車で来てもらい、夫の運転で帰ってきました。もちろん、娘婿は、電車を使って帰宅してもらいました。
用紙に、レンタカーOKだと事でしたし、レンタカーを選択された方たちもいらっしゃいましたが、そのあとはきちんと消毒してもらえるのでしょうか?
公共の電車やバスなどは禁止され、もし守ならければ、フランスのように罰金の事が記載されていました。
全員サインをされていましたから、大丈夫だと思います。
機内は団体客がいらっしゃいませんと、このように静寂なのだ、と感じた一日でした。
欠航の知らせ前日でしたので、まだ空いておりましたためだと思いますが、エコノミーでも左3席、中央3席、右3席の中央には乗せないようにしていたのか、距離をおいての座席指定でしたから、本当に不思議なくらい話声も聞こえませんし、他人と顔を合わせることもなく、客室乗務員のみとの会話でした。
慌てての帰国の方が多かったようで、母と子供の二人連れの何組がいらっしゃいいましたが、パパをパリに置いて、二人での帰国だったのかもしれません。
何と、昨日は、ファーストからエコノミーまでたった40人だったそうです。
機長からの話ですから、確かでしょう。
帰国して、パソコンを入れましたら、何と3月29日〜4月23日まで、JALはパリ羽田間の欠航、ANAは、3月29日〜4月24日まで欠航との知らせが届いていました。
JALは、3月25日のみ運航し、ANAは、3月25日、27日、28日だけが運航との知らせに、益々虫の知らせだったのか、昨日帰国しなければ、もう4月末まで帰国出来なかったのではないかと思います。
パリANAカウンターで、スタッフの方が、「宇宿さん、今帰国でよかったですよ!シャルル・ド・・ゴール空港が近日中に、閉鎖される事が決まっていますし、今帰国しなければ、大変でしたよ。」と教えて下さり、「まさか、空港まで閉鎖になるとは!!!」と驚く事ばかりです。
往復共に欠航との事です。
フランスの禁止令は、本当に思い切った事を次々と打ち出して行きますが、学校閉鎖も9月の学年の始まりの日まですべて休校と決まったそうです。
半年近くも学校が閉鎖になってしまうと、一体どうなってしまうのでしょうか?
コロナをやっつけることが今世界で一番大切だと考えて、BACなどの受験も何もすべて無視なのですね。
今まで、このような出来事は在仏生活が長くても一度もございませんでしたので、驚くばかりです。
フランスでは、毎日、「とにかく自宅から出ないで下さい!」の放送ばかりです。
自分勝手ではございますが、日本に帰国致し、安堵致しました、という言うのが正直な気持ちです。
買い物は必要ですが、1メートル間隔にテープが貼ってあり、そこに並んでレジを待つ、と言った非日常の生活がかなり疲れてきました。
それでも、最初のスタートがフランス国民は真剣に考えなかったために、もうコロナ感染者は、2万人で、今後ももっと増え続けると思います。
イタリアの感染者は、7万人にも膨れ上がりました。
今後の事を考えますと恐ろしいとしか言いようがありませんが、何とか一人でも多くの方が助かりますように、と祈るばかりです。
昨日、東京オリンピックの来年に延期される事が決定しましたが、こちらにつきましても、これから難題が降りかかり、大変な事態だと思います。
オリンピック委員会の苦悩よりも、アスリートたちの精神状態、今後の選手の毎日のトレーニングのプログラム変更などを考えますと、延期しなければ、不安は大きく、コンディション良く出来るはずもないですし、延期すればするで色々な問題を抱え込む事になると思いますと、とても心苦しく思います。
アーティストも舞台や演劇の役者さんも同じですが、本番までの道のりはとても大変なものです。
どのように練習を本番まで進めて行き、本番でのコンディションを最高に持って行くための努力、この計算を一つでも間違えますと、良い結果は生まれません。
「あの子は天才だから!」と選手たちの中でも子供時代から優秀児の場合は、この言葉が出てきます。
内村航平選手や北島康介選手もまぎれもなく天才だったのですが長年上位を保ち続けるための肉体的・精神的な信念は、並大抵の事ではなかったと思います。
頂点までは上の目標に向かって無我夢中で鍛えていきますが、年齢的に下降する時期になった時こそ、大会の前の調整、長い期間のためのプログラムと短い期間の細かいプログラム、そして大会で最高のコンディションで迎える事、この努力は大変なものだろうと想像が出来ます。
折角選び抜かれたアスリートたちが、無駄な心配や練習場所が確保できないなどという心配などが起きている今、最高のタイムを磨いていけるのかというと、それは人間である限り無理だと思います。それは、心があり、心こそ成績に左右されるからです。
ロボットなら出来るのでしょうが…
アーティストも舞台に乗るためには、その日のために、長い期間、どのような操縦をしながら進んで行き、本番までの練習成果を考えて行く事だけでも大変な毎日ですのに、コロナ感染の影響で落ち着かない状態の中で、真剣に磨いて行くことはかなり厳しい事だと思いますが、どのような条件の中でも、前進していく強硬な精神を持ち合わせる必要があるのだと感じます。
今年は、大変な年となり、本当にショックですが、皆さんもお元気で頑張って下さい。
本当に、私共の事を親身になり、ご心配下さいましたファンの皆さまに、心から感謝申し上げます。
日本におりましても、しばらくは出る事すら出来ませんが、またお目に掛かれます日を楽しみに、毎日励んで参ります。
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