日本はまた寒さが戻ってきたそうですが、如何お過ごしでございますか。
パリは、気温は平年並みですが、曇りから雨の日が多く、中々晴れてくれません。
それでも時折、太陽が照ると、木々のつぼみを照らし、春らしくなりました。
あと1週間で娘と孫がパリに到着しますので、今しなければならない事を順番にしております。
先週と今週は、多くの友人と会う約束があり、忙しくしています。
3月3日のひな祭りパーティーは、とても活気があり、皆さん、とても楽しんで下さいました。
日本食も人気がありましたので、よかったです。
ところで、パリの郊外に、ポントワーズという、画家が多く住んでいた地域がありますが、私の大好きな場所です!
パリの建造物は、もちろん好きですが、パリ郊外のポントワーズの町並みは、画家たちが愛した町だけあって、自然の香りがいっぱいして、どこの景色も絵になる場所なので、心が和みます。
我が家の最寄駅から、バスで1時間で着きますから、ちょっとしたお散歩コースによい場所です。
ポントワーズを流れるオワーズ川は、画家が描きたい風景だったのですね〜
セーヌの支流のオワーズの散策も気持ちがよいですし、これから春に向かっては特に散策が楽しいです。
半日快晴であれば、十分楽しめる場所です。
印象派のピサロは、モネやルノワールたちとポントワーズの戸外にキャンパスを持ちだして制作したそうです。
印象派の画家の中では、ピサロは最年長者であり、温厚な性格で画家仲間の親交も厚かったので、ゴーギャン、ゴッホやセザンヌらの若い世代の画家を励ましたそうです。
気難しいセザンヌさえもピサロを師と仰いだそうで、二人の親交が厚かったそうです。
ピサロは、ポントワーズの旧城に17年間も住んで、ある時期にはセザンヌを下宿させて、楽しんで景色や農民の姿を描いていたそうですが、画家の生活を考えながら散策しているだけで、心がワクワクしてきます。
プッチーニのオペラ「ボエーム」の舞台である、屋根裏部屋を想像しながら、芸術家が助け合って、風景画を描き、お互いに討論し合ったり、刺激しあっている姿、印象派たちの活き活きした楽しい時間、これはとても刺激的ですね。
フランスの画家は、フランスに居住していますから、パリ近郊の中で美しい場所を探したのでしょうが、もしイタリア人ならば、北イタリアの湖水地方なども最高だと思います。イソラ・ベッラ島は、マジョーレ湖のストレーザ沖にある島ですが、「美しい島」という意味でつけられただけあって、イソラ・ベッラ島の中のホテルで泊まった時は、何かおとぎの国にでも来てしまったような錯覚を起こすほどでした。
同じ北イタリアのコモ湖畔のホテルからの眺めも素晴らしかったです。
目の保養は、心の栄養ですね。
いつも最後は同じ話になりますが、治安、経済が安定しなければ、美しさも半減してしまいます。
印象派の画家が暮らしていた時代の方が今よりも貧しかったのですが、心が温かく、夢に向かって羽ばたいていたと思います。
画家たちは、晩年になって、又は死後、絵画が認められた人たちが多いですが、友達同士で助け合って励ましあっていたのでしょう。
何とか活気のあるヨーロッパを取り戻してほしいですね。
今回パリに戻り感じた事は、以前よりも職がなく、手を出してお金を欲しがる人たちが増えたようです。
私は、会う人会う人に渡していたら大変ですから、毎日2名の人にだけ小銭を渡しています。
シリア難民親子もメトロの乗り継ぎのところに、段ボールに「シリア難民です。助けて下さい。」と書いて持っていますが、フランス人は素通りしますが、冬は特に厳しいと思います。気の毒でなりません…
ところで、最近は、ピアノの練習を、バロックと古典派の曲を集中的に勉強していますが、とても気持ちが落ち着きます。
ロマン派は、もう少し気候がよくなってからすることにします。
来週には、このピアノを娘や孫が使ってしまいますので、あと一週間の間、しっかり頑張ろうと思います。
では、どうぞ、皆さまにとりまして、今週も素敵な時間となりますように…
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