ゴールデンウィーク中で晴天でしたので、車は混んでいました。
今日は、また共演者の譜めくりをするために、横浜まで息子と車で行きましたが、高速は渋滞という事でしたので、一般道を通ったにも関わらず渋滞でした。
それで、到着まで2時間以上も掛かってしまいました。
いよいよ4日がリサイタル日ですが、2人共いい感じで演奏出来たみたいです。
今年は、ゴールデンウィークの並び方がよかったせいで、いつものファンの方たちも小旅行や海外旅行に出かけてしまい、いらっしゃれない方も多いようですが、それでも、お天気にも恵まれそうですし、よいコンサートである事を願っています。
チェリストにとっては、乾燥している事が条件ですので・・・
ところで、知人の親戚の方ですが、ピアニストとしてとても優秀な方ですのに、すごい上がり症で、コンサートを開催しても全く自分の思い通りの演奏が出来ないので、コンサートを断念してしまった、という事です。
とても残念な事ですが、それがあまりに負担になる場合は仕方ない事なのでしょうね。
ストレスがたまってしまうでしょうから・・・
誰でも人前を意識すれば上がりますが、それがあまりにすご過ぎると問題ですね。
先日も、音楽家を育てたお母さまと話しをしていて、音楽家は、技術を磨いて素晴らしい演奏をするだけではダメで、”+アルファ”の要素の方が沢山あるのよね〜という話になりました。
子供を一生懸命レッスンに通わせている時は、全くそういう事を考えた事もなかったという事です。
難しい曲をきちんと先生がおっしゃったように弾いて、コンクールに受かればそれで道は開ける、と思って頑張っていたそうですが、現実はそう甘くない、という事が分かったそうです。
”甘くない”というよりは、その人ならではの演奏に天性の持ち味である、“魅力”と”味”がなければ、上手だけでは、本当の芸術家になれない、という事が分かったと話していました。
教養も必要だという事も気がつかなかったそうなのです。
そのためになるべく多くの時間を練習時間に充てていたそうです。
確かに子供を夢中に学ばしている時は、そういう事って分からないと思います。
あとは、経済的にも豊かでないとコンサート活動は大変ですし、舞台が好きでなければ、先ほどの”上がり症”の話のように、家でピアノを弾いているのはいいけれど、人前になると全く自分の演奏でなくなってしまう、という方は本当にお気の毒です。
実は、かの有名な「グレン・グールド」は、そうだったのですね。
上がり症というか、自分の納得のいく演奏がどうしてもコンサートの時に出せないから、という事でもっぱらレコーディングしかしませんでした。
レコーディングだと自分の思い通りに出来ますし、聴衆を意識しないでいいからです。
これも適正ということがあるでしょうね。
そのお陰で、驚くほどのレコーディングをしていて、今でも多くの曲を楽しませて下さっています。
「音楽を一生の仕事にする!」と決めても、演奏家だけでなく、教育者、オペラや劇団が好きでその専属ピアニストとして満足して仕事をしている方もいます。
要するに、”音楽に携わった仕事”と言いましても、色々な選択が出来ますね。
自分にあった道が見つけられた人は、一生でとても得した生き方が出来ます。
音楽には関係なく、自分らしい仕事が見つかった人たちは、本当の幸せを掴んだ人だと思います。
私もその点では本当に幸せ者だといつも感謝しています。
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