秋のパリ散策!

10月になって、パリは晴天続きです。
今週はお天気がいいので、思いっきり遊びと教養のために時間を使っています。

今日は、セーヌ河のバト―にも観光用の2階バスにも人が賑わっていました。日本人会新聞にCD「シューマンの宝石箱」の記事が掲載されますので、今日イエナの日本人会までCDを持っていきました。

それから、イエナからセーヌ河に出て、イエナ橋、アルマ橋、そして、アンヴァリッド橋からアレキサンダー3世橋のところまで河伝いにエッフェル塔を背にのんびり歩きました。
やはりアレキサンダー3世橋は多くの画家たちが描くだけあって、見事な橋とエッフェル塔とのバランスがとてもよく絵になる場所ですね。
1900年のパリ万国博の際に完成した橋ですが、「アレキサンダー3世」は、ロシア皇帝の名前を取っています。

今日は、オランジェリー美術館を時間掛けて観るのが目的でしたが、あまりに秋が美しいので、メトロに乗らずにずっと歩いて散策をしました。

コンコルド広場の近くのチェイルリ―公園の外れにオランジェリー美術館は位置していますが、ルーブル美術館のように絵画の数が多くないのでじっくり時間を掛けて観れるのがいいです。

ただ、私はコンコルドが苦手です。
広場に立つと、西に凱旋門、東にはカ―ゼルの凱旋門、南にブルボン宮、北はマドレーヌ教会を遠望できる最高の場所なのですが、この広場が処刑場となって、ルイ16世が1793年1月、マリー・アントワネットが10月にここの断頭台の露と消えた・・・革命中1000人以上の人がこの広場で・・・と思っただけで体が凍りついてしまいます。
ですから、コンコルド広場のオベリスクを見るといつも血の気が引くというか体がすくんでしまいます。

そういう歴史を考えると、”人間って野蛮だな〜”と思ったりしますが、セーヌに掛かっている橋やルーブル宮の建築の芸術を見ていると、人間業とは思えないほどの素晴らしい芸術と文化の宝庫ですから、”人間の力って何でこんなに凄いの!”と圧倒されてしまいます。
これこそ目の保養というか、心の奥の奥まで優しく包み込んでくれます。
音楽は耳を通して心を刺激しますが、自然や絵画、建築物は、目を通して心を刺激してくれます。
人間の創造力は偉大だとつくづく感心してしまいます。

オランジェリー美術館は、クロード・モネの「睡蓮」の大画面が入口からすぐの2室に8点並んでいるのは圧巻です。
印象派のルノワールやセザンヌの作品も数多く、ピカソも若い時代から後年の作品まで並んでいましたが、時代と共に自分の絵の描き方が変化していくのは大変興味深いですね。

毎日絵画を勉強している訳ではないので、その時の感激がまたしばらくすると遠ざかってしまいますので、何度でも気が向いたら美術館に訪れる事が大切なんだと思います。

今日はパリ満喫の一日でした!

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