立春ですね〜

今日は、立春です。
春のはじまりだと思うと、明るい気持ちになりますね。
パリは、まだまだ寒い日が続きそうですが、それでも春が近づいてきているのは感じます。

1月と2月には、私の大好きな作曲家が生まれています。
1月27日はモーツァルト、1月31日はシューベルト、2月3日はメンデルスゾーン、2月22日がショパン、そして2月23日はヘンデルです。

私が心から”音楽の天才”だと思っている人たちが集まっているんです。

メンデルスゾーンは、節分の日に産まれたのですね。

メンデルスゾーンのお孫さんが、ドイツのフライブルグにお住まいで、ご一緒させて頂いた事がありましたが、おじい様のフェニックス・メンデルスゾーンの手帳を大事にされていて、とても尊敬していらっしゃいました。

私の学生時代には、フェニックス・メンデルスゾーンは、ドイツのハンブルクの富裕な銀行家の家に生まれたので、音楽は綺麗だけれど、苦労知らずだったので深い音楽を中々作曲出来なかった、と音楽教師からの解説があり、ずっとそういういう印象を持っていました。
ところが、ヨーロッパではとても評価されていますし、今はとても素晴らしい作曲家だと感じるようになっています。
ヴァイオリン協奏曲だけでなく、室内楽なども素晴らしい曲だと思います。

メンデルスゾーンは、ベルリンに居を構えましたが、ユダヤ人としていわれなき迫害をうけることが多かったそうですから、銀行家の息子だけの温室育ちではなかったと思います。
フェニックスのお姉さんはピアニスト、女性作曲家の先駆者でしたが、フェニックスが迫害を受けて、気難しくなっていくフェニックスの心の友、良き理解者だったという事ですので、悩み多き時代が続いたのでしょうね。
それでもシューマンやゲーテとは親友で良き理解者だったという事です。
くも膜下出血で38歳で息を引き取りましたが、その時の最期の言葉が「疲れたよ、酷く疲れた!」と言って息を引き取ったそうですから、私が学生時代に抱いていた、メンデルスゾーンの生い立ちの心情とは随分異なっていることになります。

ですから、人間の生きざまは、他人が勝手にこうだのああだの推測して言ってもほとんど分からないわけですから、勝手な想像はしない方がいいのかもしれませんね。
若い時は自分の勝手な意見を押し付けるところも多かったですが、歳と共に素直にいいところを認めてあげられるような広い人間になりたいなあ〜と、心から思うようになりました。

”苦労”という言葉は、その苦労がどれほどのものかは、その人の性格や生い立ちから心に思う”苦労”の度合いは、かなり異なると思います。

しかし、”苦労”は、必ずやその経験が、一皮も二皮も剥けて、素敵な人間へと変身していくのは間違えありませんので、これは一生を通じて悪い事ではありませんね。

では、今日はこの辺で・・・

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