皆さま、お変わりございませんか。
誠にこの度は、大変皆さまにご心配をお掛け致しました。
お蔭様で、私共は、3人で一緒に帰国致しましたが、皆元気でおりますので、ご安心下さいませ。
恐らくフランスのコロナウイルス感染のピークは、もうそろそろだと思いますが、未だに感染者も死者も増え続けています。
今日のフランスの感染者数は、57000人です。
しかし、その勢いは下降気味で、フランス政府の徹底した自宅待機により、その影響が出てきそうな気配です。
増え方のグラフで多少弱まりそうな気配を感じます。
ドイツは、感染者数はフランスよりも1万人以上も多いですが、重症患者が少ないのです。
ドイツは早期発見が多いとの事でした。
フランスはまだまだ感染者数のわりに、死亡者が多いですから、医療施設はしばらく大変だと思います。
日本も刻々と変化していますが、上昇率は欧米諸国から比べますと少ないとは言え、山火事のように広がっては大変な事ですから、自粛が飽きてきた、とか、のんきな事を言わずに、取り合えず、自粛に協力して欲しいです。
IPS細胞の山中伸弥教授がおっしゃるように、「このまま終わるとは思えない」というご意見に賛同したいです。
フランス人のコロナが広がってきた当初の若者たちの行動、オペラやコンサート、イベントも感染者が出てからもしばらく続行しておりました。
フランス政府が大慌てして、自粛体制を強制した時には、もう木々が燃えていた時とは違い、山火事になっていて、手が付けられなくなり、未だにたくさんの方が命を落としています。
私共は、長年アルザス地方に住み、パリとは違い、とても中国人は少なかったのですが、コルマールから隣町のミュールーズに感染者が多く集まっているというので、何故なのか不思議に思いました。
それは、宗教団体の集会が2月19日~24日に開催され、その集団の中にコロナ感染者が参加していたために、多くの犠牲者を出しました。
これは、ミュールーズの人たちだけではなく、もちろん、パリやスイス、ドイツの信者たちも集まってきて、コロナウイルスを自国に持ち帰ってしまったので、その後広がり、あっという間に感染者数がうなぎ上りに増えて行きました。
日本は、早めに要請とはいえ、山中教授がおっしゃるように、法的根拠はないですが、トップの方が強いメッセージを出す事が大切だと思います。
もちろん無視する人もいるでしょうが、そこで真剣に向き合ってくれる人が一人でも多ければ、それだけ感染確率は穏やかになるはずです。
安倍首相も、頭を冷やして落ち着いて考えて下さると有難いですね。
今は、布マスク2枚よりももっともっと大切な話し合いが山積みされているのですから…
皆さま、どうか、自分の大切な日本が滅びないために、今こそ一丸となって、感染を押させるように努力すべき時だと思いますので、ご協力をよろしくお願い致します。
ところで、レ・クロッシュの春の公演につきまして、すでに「4月のメッセージ」でお伝えいたしました通り、4月12日 (日) の横浜 ベーリックホール、4月21日 (火) 、川崎市主催コンサート、そして、4月25日 (金) 八王子市いちょうホールロビーコンサートは、中止となりましたので、よろしくお願い致します。
前回のブログに、東京文化会館でのレ・クロッシュ リサイタルについて、私の思いを記載させて頂きましたが、このまま感染者数が増え続けたなら、再度検討し直しをせねばならないと思っております。
とてもリサイタルの開催がこのような事情で中止されることは、多くのアーティストさんが経験なさられたように、とても悲しく、どこにその気持ちをぶつけてよいのすら分からない状態です。
しかし、日本国民として、正しい判断をしていきたいと思います。
それでも、昨日も私の恩師が、チケット購入の件でお電話を下さいました。
「今年も今から楽しみにしているので、このような状況の中であまり協力はできないけれど、まず2枚はチケット送って下さいね!」とおっしゃって下さり、今の状況を詳しくお話しし、もしコロナ感染の事情を考えまして中止になりました場合は、払い戻しさせて頂きます、とお知らせしました。
私の事をいつも考えて下さる、86歳の受験時代からお世話になりました声楽の先生が、「あなた!何言っているのよ。会場費やチラシ代に掛かっているのが分かっているんだから、払い戻しなんか考えないでいいのよ。」と声を掛けて下さいました。
もちろん、そのような気持ちは毛頭ございませんが、ぽっかり穴が空いた心をその一言がとても温かい気持ちにして下さいました。
やはり、先生は、芸術家の事をご理解して下さっているのだな、と。
演奏もしないで、寄付などあり得ませんが、どん底に立っても、周囲にたくさんの優しい人たちに囲まれている自分を幸せに思います。
という事で、レ・クロッシュも何か落ち着かない日々を送っておりますが、もう少し感染者の行方を確認しながら、考えて行きたいと思いますので、よろしくお願い致します。
このような時にでも、孫は、毎日ミュージカル「アニー」の練習に行き、張り切っています。
自粛期間でも、3月の2週間は自宅で台本をみて練習する期間でしたが、主催者は本番をする気でいらっしゃいますから、毎日人混みの中を電車に乗り換えて、出かけています。
ミュージカルも3月~4月上旬公開予定はすべて中止となりまして、折角狭き門で選出してもらい、厳しい訓練に耐えて、本番までするのかしないのかハラハラさせられて、最後になって中止と決まったそうで、本当にお気の毒です。
頑張っていた役者さんや子供たちの事を思いますと、あまりにも可哀そうです。
これが長期間続かないためにも、自粛しか方法はないと思っていますが、本番に向けて練習をしなければならない子供たちは、危険を冒してまで練習に毎日通っていますから、本当に複雑な気持ちで居ります。
学校がなくても逆に退屈している暇はないそうです。
さて、あと5日間で私の自宅待機期間を終わりですが、何かお寺に修行にきたように、この待期期間は、じっと家に引きこもり、今起きているさまざまな事をじっくり考える時間をもらいました。
しかし、何事があっても、いつも前を向いて頑張る事、それが自然と力となり肉となり、元気薬になりますから、皆さまも色々ご苦労があるかと思いますが、辛い時期のあとは必ず明るい時期に向かってくれますから、頑張りましょう!
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