秋晴れの気持ちよい日が続いておりますが、如何お過ごしでございますか。
晩秋にしては、気温がとても高いと思いますが、明日からは大分気温が落ちるとの事ですので、お気を付け下さい。
ファンクラブの皆さまには、「レ・クロッシュ ファンクラブ会報秋号 2020」をお送りさせて頂きました。
今回は、春公演から冬公演まで中止となりましたため、コンサートの写真はございませんが、この度お別れしました、パリの家の庭などを数枚入れさせて頂きました。
静寂を求めるには最高の家でしたが、やはり最後は自国がいいかな、と痛感致しております。
パリの語学学校に通い、その後国際結婚をされた日本人のマダムからの依頼で、しばらくの間、ピアノを教授していた経験がございますが、レッスンが終って、「彼の事は好きだし、子供にも恵まれて、自宅も手に入れることができたし幸せなのですが、老後、日本に戻れず、私の骨がフランス人の中に入るのかしら?と考えただけで、最近夜も寝れないんです。」と話されている姿をふと思い出しました。
長期に渡り、海外生活をしていますと、その方の気持ちがよく理解出来ます。
今後、いつ何が起きるかも分かりませんので、コロナの影響もあり、急いでパリの家を手放しましたが、寂しい気持ちはもちろんあるものの、今のこの時期でよかったのかな、と内心感じています。
ところで、ようやく、自宅待機期間が無事終わり、お陰様で、皆元気に過ごしております。
最後の4日間だけは、保健所に朝の検温と体調をメールで知らせる事だけで、特別な事はなかったので、よかったです。
自宅待機から解放されての初日は、病院に参りました。
ブログを読まれてご心配下さった方も多くいらっしゃいましたが、「車椅子」の事だけで、詳細をお伝えせず、却ってご心配をお掛けする事になってしまい、申し訳ございませんでした。
実は、昨年パリの家で、そろそろ荷物整理を、と階段の上り下りを重い本を持ちながら往来して居りましたら、突如、脚が動かなくなってしまいました。
秋に帰国してすぐに近所の総合病院へ受診しましたところ、椎間板ヘルニアだと診断を受けましたので、痛み止めの薬を処方してもらいましたが、半年しても完治せず、右脚の付け根も痛いので、MRI検査をして頂きました結果、「右変形性股関節症」という病名をもらってしまいました。
それで、股関節センターを持つ病院に紹介状を持って、出かけたのが自宅待機終了翌日の11月20日でした。
結果は、やはり手術しかないそうですが、「股関節のパイオニア」と呼ばれているM医師とあって、最短でも、3月まで待たねば、手術は出来ないという事で、センターでも他の若手の先生たちでしたらもっと早くに手術が可能ですから、散々迷いましたが、3月の手術でしたら、普通は5月のコンサートまでには落ち着くはずですよ、とおっしゃって下さいましたので、結局2月には、手術のための検査、3月8日が手術日となりました。
大分脚の痛みが厳しくなってきましたので、実はすぐに手術をお願いしたかったのですが、仕方ありませんから、我慢する事に致しましょう。
今は、病院側もコロナ感染防止のために、手術日と入退院の日のみ家族の出入りは許されていますが、一切面会は出来ないそうですが、病院側も慎重になりますのは当然です。
3月はすっかり神経を使わなくてもよくなっていたなら、それはラッキーですが、どうも今の状態から考えますとかなり厳しそうです。
という事で、ブログで中途半端に記載したために、多くのファンにご心配をお掛けしてしまいましたが、何とか元気にしておりますので、ご安心下さい。
脚は不自由ですが、口の方は大丈夫です。
今も施設の実母とスカイプ電話で話していましたが、昨日届け物をしましたお礼の電話でした。
面会は、この時期出来ませんが、お菓子などを届けましたが、あなたの顔を見ていると元気そうよね、と言われました。
脚の事を色々考えていても仕方ありませんので、脚の他は極力元気にしております。
お地蔵さんみたいにしている時でも、音楽があるという事、音楽が好きであった事に心から感謝しています。
退屈な時間を音楽の力で埋めてくれますし、ピアノもペダル無しで痛みがない時は弾きますが、ペダルなしで練習をしますと、自分の不揃いさがしっかり分かりますから、きちんと細かく練習をしなければ、と反省をしながら、頑張ることが出来ます。
以前右手を痛めた時には、その間、左手の勉強ばかりしていましたが、両手で弾けるようになった時には、左手がとても軽くなったような気が致しました。
上手く利用すれば、効果的な訓練は出来ましたので、がっかりしないように、頑張ります。
家族には、何から何まで迷惑を掛けておりますが、皆が一丸となって気持ちよく助けてくれるのが嬉しいです。
では、これから寒くなりますので、くれぐれもご自愛下さいませ。
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