自宅待機終了!

皆さま、如何お過ごしでございますか。

お蔭様で、私共は、ようやく自宅待機期間を終えることが出来ました。
しかし、翌日には、緊急事態宣言が発令されましたので、今まで通りの家中心の生活が引き続き始まります。

5月3日(日・祝)に開催される予定でした、「レ・クロッシュ リサイタル 日本デビュー20周年 〜ピアノ & チェロの夢の世界〜」は、中止又は延期となります事は、すでにお知らせ致しましたが、ブログをご覧にならない方で当方が連絡先を存じ上げない方もいらっしゃいますので、もし、周囲に該当する方がいらっしゃる場合は、お知らせ下さいますようお願い致します。

緊急事態宣言の発令により、気付いて下さる方は多いとは思いますが、昨日、東京文化会館事務局より、5月3日にお越し下さる方のために、休館ではございますが、張り紙をして下さると伺いましたら、もしわざわざ大変な時期に、いらして頂くような事になったら申し訳ない、ととても気になりました。
私共が直接存じ上げないファンの方には、どうしても連絡することが出来ませんので、ご協力の程お願い申し上げます。

苦境に立たされた時にこそ、人間のありがたみと温かさが分かる、と申しますが、確かにそれを今まさに実感致しております。
コンサートの事では、いつもご苦労ばかりお掛けしているにも関わらず、優しく寄り添って下さり、温かい励ましのお言葉を下さいます。

今回のチケット代金をお返ししようとしましても、大変な散財でしたのでしょうから、寄付させて頂きます、と申し出て下さる方、寄付金を送って下さる方、気持ちを癒すのに、と立派なお菓子が送って下さったり、東北から新鮮なお野菜や果物をたくさん届きましたリ…この場をお借りしまして、心からお礼を申し上げます。
必ず同じプログラムで実現できるように頑張りますので、今しばらくお待ち下さい。

この2週間の自宅待機期間に、学生時代からずっと毎日のように聴いていました、バッハ「マタイ受難曲」を久々に気持ちを落ち着けようと、聴いていました。
そして、天の神に、何とか世界で起きています、コロナウイルス感染が終息致しますように、と願いを込めながら、じっと聴いて居りました。
以前に増して、耳がよくなったようで、多声部の響きをよくキャッチして美しい音色に癒されました。

私事ですが、夫と最初に会い、意気投合しましたのは、まさに、バッハの繋がりでした。
二人とも当時アルヒーフのバッハ大全集を持っていまして、カール・リヒター「マタイ受難曲」に丁度惚れ込んでいたころに知り合い、全くバッハで結ばれたという感じでした。

子供たちが小さい頃、夕食後に子供たちを自由に遊ばせ、私たちは、カール・リヒターの「マタイ受難曲」や「ヨハネ受難曲」を聴きながら、美味しいコーヒーを飲んでいたものですが、いつからか、そのような優雅な時間もなくなり、子供たちのピアノやチェロの習い事の送迎に追われてしまっていました。
マタイ受難曲は、1部と2部で3時間もの時間が掛かりますから、子育ての時間の中でそれを維持することは出来ませんでした。
長くて、シューマン「謝肉祭」あたりがせいぜいです。

そして、教会で聴く機会が何度かございましたが、カール・リヒターの速度と音楽の抑揚が耳から離れませんでしたので、満足な生演奏は聴くことが出来ませんでした。

この度、コロナウイルス感染の拡大で、何か気持ちを落ち着かせたい、と思った時に、ふと、カール・リヒターの・マタイ受難曲が聴きたいと思い、ゆっくり時間がありますので、聴き入りまして、改めて、バッハの素晴らしさと、人間にはどれほど音楽の力が必要であるのか、を悟りました。

この2週間を無駄にせずに済みました。

自宅待機期間が終れば、すぐ孫のレッスンや勉強に追われる日々が始まり、また生活がガラッと変わりました。

娘婿は、5月6日まで、テレワークとのことで、家で、毎日テレビ電話での会議がございまして、その間、娘と孫は静かにしていなければならないと事で、歌も歌えないと言い出したそうです。
それで、私たちが自宅待機が終った翌日からは、我が家が塾と音楽教室に変身し、ゆっくり音楽鑑賞が出来る状況ではなくなりましたが、色々な時間があってよいのでしょう。

今日、小学校から新しい教科書とたくさんのプリントが届き、2週間後には、学校に提出せねばなりません。
私は、幸いにも大学時代、学習塾で小学生高学年の児童を教えていた経験があるので、何とか今のところは問題なさそうですが、段々孫のお勉強について行けなくなる日が来るのでしょう。
少し脳の活性化を試みる必要がありそうです。

では、今からまたピアノと歌のレッスンをはじめますので、準備を致します。

どうぞ、皆さま、お元気にお過ごし下さい。
コロナには、気を付けましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました