芸術の求めるものは・・・

今日は日本の美容室に行きました。

私を担当して下さった美容師さんは、何度かパリで研修を受けたという事で、話が弾みました。
若いころ日本人スタッフが沢山派遣された美容室での話を聞かせて下さいました。
そしたら、音楽と全く共通な話でしたので驚きました。

フランス人の美容師さんから指導を受けた際に、「技術はそれだけあれば十分なのだから、あとは、”芸術的な美とは何か”を絶えず追求することが一番大切なのです。」と言われたと話して下さいました。

これは、フランスの音楽院教授が日本人留学生におっしゃる事と同じ事なので、共通しているのだな〜と驚きました。

結局、指が器用な日本人は、どうしても技術が先にたってしまうのでしょうね。
そして、「芸術」においては、技術よりももっともっと価値のある事があるのに、それを置き去りにして考えてしまいがちだという事なのだと思います。

美容師さんは、一見技術が優先するのかと私は思っていましたが、仏人にとっては、やはり「美容」とは美しく見せるための芸術なのですね。

イマジネーションを働かすものは、デザイナーだけでなく、バレエ、美術、音楽、工芸、料理、美容などすべて共通なのだと分かりました。

芸術はそれだからこそ個性豊かに自分らしく表現できる、素晴らしいファンタジーなのだと思います。

以前に、ある美容師さんが彫刻の勉強を沢山している、と聞いた事がありますが、”美”を表現する方法が音だったり、食事だったり、絵だったり・・・と違っても、追い求めるものはどれも一緒なんですね。

今日は、美容師さんからとてもいい勉強をさせてもらいました。

昨日宣伝させて頂きましたが、明日はスガナミ楽器 多摩店の3Fハーモニーホールにて午後4時よりコンサートを開催致しますので、ご興味のある方はどうぞお越し下さい。

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