阿波踊りのパワーはすごい!

暑さがこんなに長く続くとは思ってもいませんでした。
パリよりもこの夏で嬉しい事は?
それは、とにかくビールが美味しい!事です。

パリに住んでいる時は気候のせいで、ワインが最高に美味しく感じますが、今年は日本で夏を迎えてみて、ビールを本当に美味しく飲むことが出来ました。
暑さと湿度で不快指数が上がれば上がる程、ビールの美味しさと満足度は高くなっていくようです。
毎日飲み過ぎで、折角体調管理をしていたのに体重は戻ってしまいそうです。

私は、日本の医師から「ヨーロッパ病」と言われてしまいました。
ヨーロッパ人は、沢山の量を頂いても昔から肉食だったせいで、内臓が元来丈夫だそうです。
ところが、東洋人がヨーロッパで生活して、ヨーロッパ人と同じような食生活をしていますと、色々支障が出てきてしまうのです。
それで、今ちょっと食生活を改善しようと頑張っています。

「お国柄」という言葉がありますが、音楽においても、クラシック音楽を好きな日本人は私を含め沢山いらっしゃいますが、全人口の比率からすると少ないと思います。

昨日「阿波踊り」の特集をテレビ放映されたのを観ていて、日本人のお祭りへの思い入れや迫力には凄いものを感じ、感動しました。
日本人にとっては素晴らしい芸術だと思います。
皆の気持ちがぴったり合っているからこれだけの迫力になるんですね。

クラシックのコンサートも聴衆が参加する、”参加型コンサート”にした方が、お互いに熱気が伝わり、気持ちが一つになってお祭りと同様、”時間の共有”が出来て、楽しいものになるのでは・・・と考えました。

日本人は感情を表に出さない、とよく言われますが、お祭りの情熱を観る限り、凄いパワーをぶつけて、自分の全身を使って完全燃焼させて、感情を外にぶつけていると思います。

音楽は、心(頭脳)で感じ内面で表現する事が中心になりますから、お祭りの表現方法とは違います。
フランスでは、結婚式の時に皆で楽しくワルツを踊っても、お祭りのような形での踊りを披露する行事はありませんね。

日本人は静かに他人のやっている事を鑑賞しているよりも、何か自分が参加してやる方が好きな人種なのかもしれません。

バカンス(休暇)のあり方も大きく違います。
ヨーロッパ人のバカンスでの過ごし方は、一ヶ所に1週間〜4週間滞在してゆっくり時間を過ごす人が多いです。
日本人が旅行をすると、色々な箇所を回って観光を目的とする旅行が多いと思います。

パリの家のお隣さんもバカンスで旅行をしない時期には、庭をプールサイドのように水着を着てサングラスを付けて、長椅子に横たわって何時間も過ごします。
全く音楽家の家庭ではないのに、交響曲や室内楽のCDを掛けながら読書をして過ごします。
長椅子を二つ並べて夫婦が2人でそうやって時間を過ごし、子供たちは、庭のテーブルで静かに絵を描いたり、おもちゃを庭に運んで遊んでいます。
とても優雅な光景です。

日本人は働き者ですから、半日そういう生活をしていたら、退屈だと思うのではないでしょうか。
でもフランス人は、こういう時間が一番贅沢な時間の使い方で豊かな生き方だと思っています。
あまり裕福な家庭でなくても、「私は幸せ!」と発言する人が多いですが、物資の豊かさよりも”素敵な時間”を持てる豊かさを心から幸せだと思っているからなのかも知れませんね。

日本人は、時間があったら体を動かしたり、何かやっていないと落ち着かないのかも・・・

クラシックコンサート鑑賞好みの人口が増えていかないのはこういうところにも表れているのかも知れませんね。

さあ、何とか皆が「阿波踊り」ぐらい夢中になれるような素敵なコンサートを企画しなければ!!!

どちらが良いというのではなく、これがそれぞれの人種や国の特徴なのでしょうね〜

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