ヨーロッパ アーティスト主催「サマ―フェスティバル in すぎなみ 2010」のコンサートチラシがようやく今週出来あがる予定です。
コンサートチラシには、日時、協賛・後援、プログラムの曲目、チケット取り扱い場所、プロフィール、会場の地図など入れないといけない事が沢山あります。
しかし、個人のチラシの場合は、情報を沢山入れる事ができますが、サマ―フェスティバルの参加グループは、19組、人数にしますと32人にもなります。
ですから、プログラムの曲目も代表曲だけを載せるだけで精一杯ですし、会場である杉並公会堂の地図を載せるスペースもありません。
顔写真は、ソリストだけは何とか載せられましたが、ピアノ伴奏の方には申し訳なかったのですが、ホームページ掲載だけで勘弁して頂きました。
それでもデザイナーのOさんに色々注文をつけて、出来るだけ日時など必要事項だけは、はっきり見やすいように工夫して頂きました。
出演者さんたちが心から楽しめるコンサート、お客様にもいつまでも記憶に残るような楽しいコンサートであって欲しいと願っています。
コンサートは、サロンコンサート風なものから大ホールでのコンサートまで色々あります。
「サマ―フェスティバル in すぎなみ 2010」の会場である「杉並公会堂小ホール」は、200人位の小ホールです。
ところで、ショパンはサロンコンサートを大変好んで演奏していたようです。
ショパンは、輝かしい喝采よりも静かな共感を望んだ事と、最初のいくつかの和音から、彼と聴衆の間には親密な交感が確立した事を、リストがパリで演奏したショパンのコンサート評を書いています。パリ国立図書館にその記事が大事に保管されていますが、そういう形でのコンサートをショパンが好んでいたとすると、大ホールで派手に弾くショパンの演奏というのは・・・
ショパンが生きていて、ショパン先生がレッスンなさったり、ショパンコンクールの審査委員長になれば全く違う評価になるのでしょうね。
大きなホールですと音楽感が変わってしまいますけれど、現在は現在で今の時代にあった演奏形態で過去に捕らわれない演奏を好むのだと思いますが、これは好みの問題ですね。
コルト―の演奏は今時の演奏ではありませんが、何か不思議な魔力を感じます。
20世紀の最大のショパン弾きだと思いますし、確かにショパンの色ってこうだったのではないかしら・・・と感じてしまいます。
演奏家が上手に弾いている、というのとは全く違って、引きつけられて、これが本当の芸術だと思います。
ポリーニやアルゲリッチのような素晴らしいテクニックではないのですが・・・
美味しいと評判の小さいフランスレストランは、スープを作るのに10時間以上グツグツと出しのために時間を掛けていますが、食器や見栄えはホテルの一流レストランには負けてしまいます。
一流ホテルレストランでは、今はかなり時間削減でスープを作ってしまっているところが多いようです。
見た目はパッとしなくても、時間を掛けて作り上げたコクのあるスープを味わうと口の中に上手さが広がり、いつまでも忘れられない味として残りますし、その味が頭に記憶されて、思い出しただけで幸せになれます。
コルト―のLPを聴きますと、傷を作っている演奏ですが、何か本当の音楽ってこれなんじゃないかしら?と思ってしまいます。
音にサロン風な高級感があります。
芸術は「1+1=2」ではありませんね〜
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