皆さま、お変わりございませんか。
台風27号は、大型台風という事ですが、何とか勢力が衰えて欲しいですね。
10月にまさかこのように立て続けに台風が上陸するとは、信じられないような出来事です。
伊豆大島の作業はまだまだ続いていますが、土砂で地盤が固くなっているために、捜索活動は、思い通りにはいかない事でしょう。
一日も早く、土砂に埋まった方たちがご自宅に戻れますように、と祈るばかりです。
今日、お年寄りの方たちは、船で島から東京に出ていらっしゃるそうですが、今後は高齢者が増えてきますので、避難所にも自力でいけない人たちが大勢いらっしゃると思います。
救助隊員の人数も増えていかなければ、いざという時に間に合いませんね。
「歩く」「話す」「歌う」「聞く」「見る」事は、人間として当然出来るものだと考えて過ごしていましたが、これは、大変な機能を持っていて、これが自由に行かない事は大変な事なのだと、実感しています。
9月の終わりから実母が風邪を引き、微熱が長く続きまして、一昨日ようやく平熱に戻りましたが、完治するまで結局3週間掛かりました。
その間に、耳が遠くなり、寝ている事が多いので足腰が弱ってきました。
これから栄養を取って、回復すればもとのように元気になれるとは思いますが、普通の事が普通に出来る事への感謝の気持ちが強まってきたのは確かです。
声楽家でレ・クロッシュを支えて下さっています、E先生は、甲状腺の手術をされて1年が経ちますが、お電話では依然と変わらないお元気な素敵なお声が聞けるところまでは回復されましたが、まだ歌を歌えるところまでは回復していらっしゃらないとの事ですから、一日も早く大好きな歌が歌えますようになって欲しいです。
実は、私も20代半ばの結婚式の一か月前に仕事と式の準備等で疲れが出たために、口頭炎にかかりました。
「あと一ミリ腫れ上がったら窒息してしまいますので、喉に穴をあけなければなりませんよ。」と先生から言われましたが、何とか点滴注射の威力で喉に穴を開けずにすみました。
それでも、一生声が出ないかもしれませんし、歌は恐らく歌えない体になるでしょう、とまで言われました。
結婚式はキャンセルせずに行われましたが、新婦は、あまりおしゃべりしてはいけませんので、却って、ただニコニコ笑顔で会釈している方が、この場合はよかったのかもしれません。
仕事柄、歌わないわけにはいきませんし、今後どうなるのかしら・・・と不安は募るばかりでしたが、少しずつ声が出て、一年後には、何とか前のようにはいかなくても歌が歌えるようになりました。
この病気が起きる前は、喉に負担を掛けても平気でしたし、声を出すことは当然と考えて、気にしていなかったのですが、喉に負担を掛けないような話し方を考えて、発声法も考え直しました。
そして、皆と会話が出来る有難み、歌が歌える喜びを改めて感じる事が出来ました。
その当時は、声楽の鑑賞をしているだけで、自分は歌っていないのに、喉の痛みが増すこともありました。
声が出ないもどかしさを嫌というほど経験しましたので、前述のE先生が、福島県の須賀川で「童謡の会」を主宰していらして、ご自身の声が自由にならない苛立つお気持ちが手を取るように分かります。
しかし、心で歌い、心で歌を感じ、声を通して音楽を感じるのではなく、頭脳を通して歌を感じる事が出来る達人ですから、やはり幸せな方だと思います。
時間薬しかないですので、来年には、歌が自由に歌えるようになれば、以前よりももっと歌が歌える喜び、歌から伝えられるもの、歌から勇気づけられること、などが、今まで以上に感じられるようになられるのだと思います。
大切な事を再認識できた事で、自分の心や気持ちが豊かになるわけですから、それだけ素晴らしい人生を歩まれたことになります。
人生の中には色々な事がありますが、必ずやプラスになることはあるように思います。
産まれてきて、音楽とかかわりを持てる人生を歩むことが出来た事自体、全く運のいい人で、神様から最高の宝物をもらったと思います。
音楽のない人生など考えられません。
音楽から喜びをもらって、毎日のパワーをもらえる、それだけで生きてきた甲斐がありますね。
台風27号の被害が少ないように願っています。
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