今週は天候不順でしたが、皆様、お元気でお過ごしですか?
今週はとても忙しい毎日を送っていました。
それでも、ジムに通って体を動かすことと、ピアノと歌の練習は、何とか時間をみつけて頑張っています。
一昨日は、友人とN響の定期演奏会をサントリー大ホールに行きました。
どこもクリスマスのイルミネーションが綺麗ですので、歩いていても楽しかった
夕方に、ANAインターコンチネンタルホテルでまず早めの楽しいディナーをしてからコンサートに参りました。
話し始めると話題が多すぎて、7時からコンサート開始ということで、慌てて席を立ちました。
久しぶりにN響定期に足を運びましたが、楽団員さんたちの新旧交代があり、若い方たちばかりでしたので、驚きました。
留学経験のある人たちが今のメンバーは多くなったせいか、歌心あっての楽器を奏でる人が昔よりも多くなったように思います。
コントラバスの人は後ろにいらっしゃるのでとても目立ちます。
その中のお一人は、日本人とは思えないような音楽の作り方をしていたので、驚きました。
指揮者と呼吸を合わせて、一緒に音を刻んで楽しんでいるのが分かります。
これはとても素晴らしい事です。
あと、21世紀の管楽器の進歩は目を見張るものがあります。
私の学生の頃のレベルとは月とスッポンです。
音を吹いているのではなく、声楽家が自分の声を磨いているように、管楽器の音色が美しかったです。
お客様の年齢層は、お歳を召した方たちが多かったですが、指揮者のネルロ・サンティのパワーに圧倒されました。
1931年イタリア生まれの指揮者ですから、何と83歳です!
歩く事は、大変そうでしたが、指揮棒を持つと凄い集中力と洞察力で、団員さんたちをぐんぐん音楽の世界に引っ張っていくのが分かる、力強い演奏でした。
選曲も、ロッシーニ「歌劇 アルジェのイタリア女」、メンデルスゾーン「イタリア」でしたが、イタリアを意識しての選曲でしょう。
イタリア人らしいユーモアたっぷりのおじいさんでした。
後半がベートーヴェン交響曲2番、最後に、ワーグナー歌劇「リエンチ序曲」でした。
ワーグナーのオケの構成はやはり迫力があり、聴き応えしますね。
ところで、少し前の話になりますが、先週末には、混声合唱「陸唱会」15周年記念コンサートに参りました。
私の友人でヨーロッパ アーティストの片腕的な存在のYさんがコーラスに出演されましたので、聴きに行きました。
皆、心で丁寧に歌われ、歌いだした途端に会場内が温かくなるのを実感しました。
日本語を綺麗に発音すると、それはもう芸術なのですね。
指揮者のW先生も何と85歳で指揮台に立って、すごいパワーで皆を引っ張っていかれるのです。
指揮者は、人生経験が長ければ長いほど、技術よりも大切な芸術を引き出す力がおありなのだと思います。
そして、音楽を大切にしていられるから音楽の美しさが表現できるのだと思います。
私が大学受験の時に師事していたS先生と今は友達のようによく長話をしますが、もう80代ですのに、未だに生徒さんを教えながら自分でも歌われています。
そして、「本当に音楽をしてきてつくづくよかったと思うわ〜人生でこんなに美しいものをずっと続けられたのは最高よ!」と言って話を締めくくられるのです。
本当に、年の功の重要性を痛感しています。
「味」に磨きが掛かり、経験から何が必要であるかが分かってきますので、年と共に光り輝いてきます。
目の奥の光は、温かく優しく、それでいて強い光を放っている方たちばかりです。
実母は、94歳になりましたが、未だに計算力は抜群ですし、私が1言うと10理解してくれます。足腰だけは弱くなってしまいましたが…
日記も毎日つけていますが、昔の日記を読み直すのが今はとても楽しいそうです。
昔の日記を読むと、走馬灯のように過去のあの時にタイムスリップして楽しくなってしまうそうです。
高倉健さんがお亡くなりましたのは、大変悲しい出来事でしたが、俳優さんは、やはり演技をしているのではなく、役になりきって初めてすごい俳優さんに成長されるのだと思います。
台本を読んだあと、イメージして自分が台本の中にするっと入ってしまうことが、何よりも大切な事なのだと思います。
心で演技をするから、観客も映画やドラマの中に入り込み夢中になれるのでしょうね。
私もご高齢の輝く人たちに少しでも近づけるように頑張ります!
コメント