皆様、今日は気温が高く気持ちよい一日でした。
あと一週間でパリ行きですので、少しずつ準備をしようと思います。
今は日本に来ても、日本の食品を山のように運ばないでも、日仏の往来が多くなったせいで、気が楽です。
1986年から10年は、パリではなくアルザス地方に住んでいましたし、まだまだ日本食品が出回ってはいませんでしたので、日本に帰国すると、毎回フランスに持っていく品物のことばかり気になっていました。
年に一度帰れればよい方で、子供たちが学校が忙しくなると、3年位帰国しない時期もありましたから、食料の買い出しに精を出していました。
あれから比べると今は本当に楽なものです。
でも、時々思い出すと懐かしい気持ちになります。
今日はおでんにしよう、と思うと、こんにゃく作りからはじめたものです。
お豆腐を作ってから厚揚げ作り・・・
何をするにも時間が掛かりましたが、子供たちと一緒にキッチンにいる時間も多く、自然とおかず作りに興味をもったのだと思います。
お豆腐を型に入れると、それを見て、子供たちは、さっとアルミ箔を持って蓋をしてくれました。
それをしなければ、お豆腐が出来ない事を自然と学んでいたんですね。
暮れから今週まで、21年間に渡って撮影された、「北の国から」のDVDを全編観ました。
渡仏時期のドラマでしたので、初めて観ました。
ドラマの中で、とても人間にとって大切な事をたくさん教えてくれるドラマでした。
1981年〜2002年までの生活を追った作品です。
北海道の富良野が舞台ですが、1981年は、丁度転勤で札幌に行き、親族はみな東京でしたから、暗中模索で子育てをしていた時期でしたので、余計に時代的背景が重なってきます。
五郎と純、蛍の生活は、電気も水道もない生活からスタートするわけですが、私たちも渡仏して、もちろん電気、水道はありましたが、幼児期の二人を連れて、まずは長いホテル住まいからスタートしたわけです。
言葉の壁がある中で、幼稚園の説明会に行ったり、メニューを作ろうと思っても、材料が手に入らなかったので、断念したり、時には、本物に似たまがい物を適当に作ったり、奮闘した日々でした。
でも、いつも心は温かくて、家族が一丸となって必死だったような気がします。
この経験なしでは、今のような家族の団結はあり得なかったのではないかと想像しています。
楽する事が得したような気持ちになる人たちがいますが、それは大きな間違えだと思います。
苦労すれば苦労するほど、人間らしい味わいが出て、美しくなれると思います。
苦労することが何倍もの力になって帰ってきます。
30代と40代の頃は、無我夢中でフランスで生活をし、がむしゃらに頑張って、今の自分が幸せかどうかなど考える余裕もありませんでしたが、今思うと、普通の人が味わえないような経験がたくさん出来たことは、最高の幸せ者だな〜と思える年齢に達しました。
先ほどの「北の国から」の話に戻りますと、田中邦衛が演じる五郎という人間を考えるだけで、人間味のある温かさを感じます。
亡き実父は、設計技師という仕事柄、独創性のある人間でしたし、「人間は教養と学問と思いやりが大切であって、お金ではないんだよ。」と子供時代から聞かされていた言葉を思い出して、何となくどこか通じるものがあるな、と思ったりしています。
このようなドラマを観ると、一生って本当に貴重な体験をすればするほど味がある人生だな〜、とつくづく思います。
ところで、先週末も、合唱曲「明日へ続く道」を持って、Aちゃんがレッスンにきました。
知らない曲だからこそ、私自身が必死で勉強した甲斐あって、詩の中のイメージや曲の流れが大分理解してきました。
Aちゃんも曲のイメージが大分分かってくれたので、嬉しかったです。
昨日は、大学時代の友人たちとランチをしながら、楽しい時間を過ごしました。
4人で集まりましたが、次から次へと話題が発展していき、本当に貴重な時間でした。
帰りには、家に寄ってもらいましたが、孫まで登場して、お歌と踊りを披露しての大はしゃぎとなりましたが、いつも心優しい友に囲まれて、本当に幸せです。
そして、人の前でこれだけ自分を思いっきり出せる孫に対して、ずっとこのまま個性を伸ばして欲しいと思いました。
自分らしく自由にのびのび生きていければそれで十分です。そして、思いやりがある子なので、それを確かなものにしていきたいです。
部屋の中で、うっかりひざを打ってしまったりすると、孫は、驚いて寄ってきて、「痛いの痛いの飛んでいけ〜」と撫でてくれ、「マミー、大丈夫?大丈夫?」と心配そうな声を出してくれます。
最近は、歳のせいか、これくらいの事で感激してしまいます。
今日は、フランスに帰る前にランチを一緒に!と声を掛けてくれた母に感謝です。
皆で、レストランでランチをしたあとは、母の家で一日中皆で楽しみました。
明後日は、福岡での公演の時にお世話になりました主催者のF先生がお仕事で東京にいらっしゃるとのこと、お仕事の合間にお目に掛かれる事になりました。
またまた貴重な楽しい時間になりそうです。
では、皆さんにとりまして、毎日が楽しい日でありますように!
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