9月に入りましたが、皆さまお元気でいらっしゃいますか。
パリは、暑さも和らぎ、秋の気配を感じさせてくれます。
8月下旬に、ノルマンディー地方に参りました。
ノルマンディーと言えば、印象派の画家が好んだ土地です。
モン・サン・ミッシェルに行く途中のノルマンディー地方を旅しますと、目の保養をさせてもらえますし、パリとは違う、のどかな自然に接することが出来ます。
ノルマンデイー=印象派の画家、というイメージですが、確かに絵になる場所が至るところに溢れています。
素朴な風景が画家を引き寄せるのでしょう。
以前、ノルマンディー地方のオンフルールに立ち寄った事がありますが、オンフルールも画家の町として有名です。
マルセイユの港とは違い、画家が好みそうな静かな落ち着いた港町でした。
モネの家は、皆さんご存じのパリ郊外のジヴェルニーにありますが、少年時代は、ノルマンディーのル・アーブルで過ごしたそうです。
音楽の印象派で有名な作曲家は、ドビュッシーですが、彼は、「日没ほど音楽的なものはない。」と言っていますが、モン・サン・ミッシェルの高台からの日没はたまらなく音楽的なものでした。
そして、確かに頭の中には、印象派的な柔らかい響きが鳴り響きます。
とても贅沢な旅行だったと思います。
スイスの山もザルツブルグ城からの眺めも、そして、北イタリアのコモ湖やマジョレ―湖の眺めも目に焼き付いている大好きな場所ですが、ノルマンディー地方ののどかな田舎町の田園風景は、また違った感動が湧いてきます。
この景色があったから、印象派の画家たちが次々とノルマンディーに住み着いたのでしょうね。
パリには絵画が溢れています。
孫の世話が終わり、これから芸術の秋に向けて、ルーブル美術館、オルセー美術館などにも久しぶりに足を運んでみたくなりました。
明日は、モネの絵画が無性に観たくなりましたので、まずはオランジュリー美術館に行きます。
天気予報によりますと、秋晴れのようです。
ふと目にした、懐かしい「フランダースの犬」のDVDを観ながら、音楽も美術も共通で、表面ではなく、中の美しさを感じる能力を一生磨き続けたいと思いました。
それから、近所の方でノルマンディー出身の方がいらっしゃいますが、庭で出来たリンゴのタルトを作ってご馳走して下さいました。
さすが、ノルマンディーの香りそのものでした。
代々味を受け継いでいるそうですが、伝統とはすごいものですね。
実は、その方がノルマンディー出身の方とは知らずに、一口頂いて、すぐに直感で「彼女はノルマンディーの方では!」と分かりました。
それで、確認したくて、尋ねてみましたら、祖父の代からノルマンディーだとのこと、味で分かるものなのですね〜
では、皆さまにとりまして、素敵な9月でありますように!
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