大分春らしくなりましたが、如何お過ごしですか。
2月は、2日又は3日少ないだけなのですが、かなり短く感じられます。
今日はひな祭りですね。
もう朝から孫は自分のためのパーティーだということで、張り切っています。
これは滅多にない事ですが、電車に乗りましたら、4席通路を挟んで4席の計8席の中に、私のお隣がドイツ人若いカップル、通路を挟んで、イタリア人女性二人の旅行客、そして、窓側がフランス人中年夫婦、というわけで、4か国の人が一緒になりました。
3か国までは、何度か居合わせた事がありますが、4か国が集まるということは滅多にありません。
それぞれの母国語で二人は向かい合ってずっと話し続けているのですが、その話し方と発音を聞いていて、本当に音楽とぴったり合っているので面白かったです。
イタリア人の会話にメロディーをつければ、カンツォーネに聞こえてきますし、ドイツ語はいつ聞いても硬い発音で、厳格な響きを持ちますから、言葉を聞いているだけでドイツ音楽が鳴ってきます。
いつも聞きなれているフランス語は、こうやって他の言語と比べてみますと、空気のような存在で、流暢に話す会話は、やはりフォーレのメロディーに乗って流れてくるような感じがします。
フランスとドイツは隣国にありながら、この言語や音楽観の格差は著しく違います。
性格も言語もそして風習も何もかも違うのですから不思議です。
20年弱住居を持っていました、アルザス地方のアルザス人だけは、ドイツと同じゲルマン人に属するわけですが、完全にドイツ人に近いです。
パリの家の近所の友人夫妻は、ナンシー出身ですが、何となく仏人でありながら、どこかゲルマン系の血も混ざっているような中間のような雰囲気を持っています。アルザス人よりは完全に仏人に近いです。
イタリア人は、やはり会話を聞いているだけで、ラテン人らしい底抜けの明るさが伝わってきますね。
ところで、一昨日、とても嬉しい出来事がありました。
それは、我が家からは、10軒先に昨年引っ越ししてきました仏人ファミリーがいらして、とても音楽が好きなご主人なのです。
昨年夏の空き巣の折りに、外壁の木の柵を壊されたところが、近所の方が応急で直してくれたままになっていたのですが、ピンポーン!と玄関がなったので、どなたかしら?と思って扉を開けましたら、大きな板を持ってご主人が立っているのです。
今から、外壁をこの板で直してあげますよ、と言われてビックリ!
頼んでもいないのに、日曜大工をして板を使っていたら、この大きな板が余って、丁度マダム ウスクの外壁になると思って持ってきました、と言われました。
そして、半日かけて作業をして下さいました。
フランス生活の中で、こういう温かみのある人たちとの関わりが持てる事がなんと言っても幸せで、大好きなところなのです。
というわけで、先日は、雨戸と窓修理が終わり、外壁も直してもらい、ようやく快適な生活が出来そうです。
今日は楽しいひな祭りをお過ごし下さい。
私も今から孫のために、ケーキつくりとお寿司など手料理でお祝いしてあげようと思います。
お寿司が充実してきたフランスでは、新鮮な魚が市場に出回るようになり、お刺身も安心して頂けるようになりました。
今研究中ですが、日本のお魚屋さんのように切れる包丁を使っても、まだまだ芸術作品になるまでには時間が掛かりそうです。
それでは、季節の変わり目ですので、ご自愛下さい。
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