皆様、日本はまだ暑い日が続いているようですが、如何お過ごしですか。
パリは、秋風が吹き、すっかり涼しくなっています。
無事、地中海最大の島である、シチリア島から帰宅しました。
シチリア島は、活気に満ちたエキゾチックな文化、伝統が溶けあった、魅力的な島でした。
予想以上に美しい島でした。
毎日晴天でしたので、案の定、真っ黒になって帰ってきました。
イタリア男性が世界でもっとも好かれる、と聞いていますが、行くたびにうなずけます。
フランス人も明るい人種ですが、イタリア人の方が気候も関係しているのかもしれませんが、とにかく底抜けに明るく、快活な人たちばかりです。
接していて気持ちがよいです。
ホテルの給仕さんの中には、パバロッティのような体格の人たちもいますが、毎日顔を合わせて挨拶しているだけで、パワーをもらえそうで、楽しかったです。
シチリア島の海は、水が綺麗で水温も高く、遠浅で波も穏やかですので、泳ぐのに最適です。
素敵な景色の中で泳ぐことは最高の気分です。
それでも、海岸では、泳ぐ人よりも浜辺で日光浴をしている人の数の方がずっと多いのです。
ホテルのプールでも、プールサイドで寝そべっている人が多いので、泳ぎたい人にとっては、とても有難いです。
というわけで、随分泳ぎました。
シチリアの大きな都市である、パルレモやタオルミーナ、チェッファルの見物やエオリア諸島の一つである、ヴルカーノ島にも高速船で行き、楽しい一週間の旅が出来ました。
日本では、年老いた人たちはあまり海やプールで泳ぎませんが、こちらでは、80歳の人でも水着姿で歩いていますので、まだまだ私は若い方?です。
今回は、私もコンサートに出演させて頂けて、何となくいつものバカンスとは違う緊張もありましたが、とてもイタリア人の温かさに触れることが出来て、ラッキーでした。
ベッリーニの音楽の輝きは、こういうところから出ているのでしょう。
ベッリーニは、タオルミーナに近い、カターニアで生まれ育ちました。
噂通り、タオルミーナの町からの景観は魅力的でした。
タオルミーナの中で最も有名なギリシャ劇場は、ローマ帝国時代に、ギリシャ劇場の基礎の上に立てられたレンガ造りの建物ですが、ギリシャ劇場からのエトナ山とイオニア海の眺めは、最高でした。
ギリシャ時代の役者に思いを馳せてみたりして、胸を弾ませての散策が出来たことが嬉しかったです。
エトナ山は、町からは優美に見えますが、1669年に溶岩流がカターニアの町まで達したという歴史を持つ厳しい山です。
高さは3323mですから、富士山と同じ位ですが、 エトナ山の山頂に行くには、丸一日かかりますので、今回は、孫がいたために断念しました.
是非エトナ山山頂に行ってみたいと思います。
イタリア気質を少し真似て、“活気ある人生を送りたいわね”と家族で話しながら帰ってきました。
渡仏し、アルザス地方に住んだのは、1986年、そして、アルザスのコルマールからパリに移り住んだのは、1997年ですから、もう何とパリ生活が17年も続いているわけです。
その年月の速さを痛感していますので、今の私の年齢から17年後の歳を考えてみますと、80歳に近い年齢に達してしまっている事になります。
恐らく、私の暴飲暴食では、十分人生を楽しんではいるものの、長生きする事は厳しいですから、これからの人生で、やりたい事が多すぎて、少し焦りを感じている今日この頃です。
生きているからには、価値ある人生を送りたいです。
そうなると、旅行を楽しめるのもあと少しかな〜…と。
では、皆さま、8月も残り少なくなりました。
まだ猛暑が続いているようですが、くれぐれもご自愛下さい。
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