皆さま、お変わりございませんか。
10月に入り、日本は過ごしやすい毎日でしょうか?
パリも9月から晴天続きて、とても快適でしたが、今日は久しぶりに雨が降っています。
一昨日は、息子のチェロのバッハ無伴奏チェロ組曲を中心のリサイタルでした。
秋晴れの中、たくさんの方たちがお越し下さり、とても落ち着けるムードのコンサートとなりました。
チェロのソロの音色は、デュオとは違い、ゆったりした気持ちになれます。
本番を踏めば踏むほど、課題が出てきますが、それはそれで有難いことだと思います。
一生でやる事がたくさんあるという事ですから…
ところで、先週から今週に掛けては、帰国前にという事で、お招きしている方たちが多いですので、少し忙しい毎日を送っています。
それでも、フランス人たちは日本食を好み、大変喜んで下さるので嬉しいです。
昨日は、仏家族がディナーにお越し下さいましたが、日本びいきのファミリーで、夏に日本にいらしたので、パソコンまで持ってきて、写真をたくさん見せて下さいました。
今夏は、知り合いで日本にいらした仏人家庭が多かったです。
とても楽しかったそうで、また是非日本に行きたいそうです。
嵐山の写真がとても綺麗に撮れていましたが、フランスの黄葉と違い、日本は、紅葉で鮮やかな赤色になるから、ライトアップされるとそれは見事ですよ!、と話しましたら、今度は、秋に行きたい、と話していました。
やはり京都の印象は格別のようでした。
日光の東照宮の写真の数は広いですので、とても多かったです。
宮島のファミリーの素敵なツーショットを見せてもらいました。
感心しましたのは、写真を見せてくれながら、間違えなく地名を話されている事です。
河口湖だけは、家族全員が名前を忘れてしまい、皆顔を見合わせて、「この湖の名前、覚えていない?」と親子で話していましたが…
そこでは、貸自転車に乗って回ったそうで、写真にも写っていました。
富士山の写真もありました。
日本好きな人たちは、日本の景色だけでなく、日本食も好きな人たちが多いです。
フランス料理の飾り方と日本料理の飾り方は違いますから、日本の細やかな芸術作品のようなお料理をとても好みます。
お吸い物を「日本のスープ」と呼んでいますが、お椀の中をまるで池の中でものぞいているような恰好をして、「きれいですね〜」と喜んで下さいました。
長年お付き合いしていると、フランス人はどんなものを好むかという事を分かっていますので、出すもの出すもの、大変ご満足して下さいます。
お料理を作る甲斐はあります。
海老の天ぷら、鶏のから揚げ、コロッケなどの揚げ物は、まずお嫌いなフランス人はいませんね。
お寿司は、好き嫌いが分かれます。好きな方は、大好物でパリのお寿司やさんによく通われるという程の方たちですが、全く生のお魚を食べれない方もいらっしゃいます。
友人のインド人ご家族は、宗教の関係で、牛肉はダメですし、断食中の期間はいらして頂いても無理ですので、前もって確認しなければなりません。
断食中は、普通お昼抜きで、夕食は軽食は取るそうですが、これもハードモードの断食とイージーモードの断食は違って、ハードモードのご家庭は、飲まず食わずですが、イージーモードのご家庭は、昼間も水、そして果物やお菓子など頂くそうです。
それでも、私からすると、断食は随分大変な事だと思います。
ご主人と奥様で断食の仕方が違うファミリーもあるという事です。奥様はご主人の習慣に従わず、実家に合わせるようです。
今週はインド人ご夫妻がいらっしゃいますし、そして仏家族が3家族いらっしゃいます。
このように仲間たちと交流している時は、世界中の人たちが仲良しだと感じるのですが…
私が交流している人たちは、とても裕福なご家庭ですから、いつも身なりも優雅にしていらっしゃいますし、文化にも深くとても教養のある方たちです。
しかし、フランスには、毎日の生活のために、「おめぐみ下さい!」と声を掛けてくる人たちが、町中やメトロの中にも多くいます。
最近は、お財布を買い物用と別にして、少額だけを入れるお財布を、寄付用の財布としています。
なるべく貧しい人たちから声が掛かると、渡すようにしていますが、私のそれだけの力ではどうにもなりません。
それでも、偶然私に声を掛けてきた、という事はこれもご縁ですし、少なくともその日のバゲット(パン)や多少のおかず代になってその家族のために、今日一日だけの食べ物を買って家に帰ることが出来るわね、と思うだけの寄付しか出来ません。
貧富の格差が広がるばかりのような気がしますが、何の問題でも解決策となると難しいですね。
では、あと10日までの帰国の日々を有意義に過ごしたいと思います。
楽しい10月をお過ごし下さい!
コメント