一週間は早いですね〜

今週は寒かったそうですが、皆さま如何お過ごしですか。
パリも今週はじめて霜が降りていました。
ずっと暖かかったのですが…
昨日は、マルシェ (朝市) のおじさんも寒そうにしていました。

多くの方たちからパリに戻ることで大変ご心配下さいましたが、今のところ何もなく平穏無事の生活を送っております。
今週もあっという間に週末になってしまいます。

パリの旅行会社からは、毎日メールが入ります。
それは、いくらカーニバルのバカンス中でも、そして、楽観的なフランス人であっても、旅行を控えている方が多いからでしょう。
特に、クルーズなどは、68%引きなどの宣伝のメールが入りますが、場所を確認すると、地中海のほとんど危ない地域ばかりですから、無料でもお金をもらっても今は行きたいと思う方はいらっしゃらないのでしょうね。

旅行好きな私は困りますが、オランド大統領は、近々11月よりももっと大規模なテロ襲撃があると予測していますので、何だかパリに出ても生きた心地はしませんし、家に着くと、以前は考えられませんでしたが、「今日は無事に帰ることが出来てよかったわ。」と思う日々を送っております。

以前は、パリ市内を歩く時は、派手なバッグを敢えて持って出かけました。
それは、その方がスリが近寄りにくいのではないかしら?と思ったからです。
しかし、最近は、もしテロ襲撃に合った場合に、目立つ服装や持ち物はよくないかも‥と考えて地味なバッグやスタイルで外出しています。

話は違いますが、2月20日は、パリ近郊でのバッハの夕べと題して、息子のチェロの本番、そして日本では、孫の音楽教室の発表会がございます。
体が二つございませんので、日本での発表会には、残念ながら応援に行くことが出来ません。
今は、簡単にAmazonや楽天の通販でお祝いの品物などを孫に送ることが出来るので、本当に便利です。
エールを送るメッセージも無料でつけて下さるので有難いです。

以前は、フランスから日本にプレゼントを送るには、相当の日程を計算に入れて送らなければなりませんでしたし、品物の中味まで全部書きこまなければなりませんので、急いでいるときなどは、億劫な時もありました。
今は、フランス土産を持参する他は、上記の通販、又は日本のデパートの通販などで品物を選んでお送りしてしまいます。

ところで、幼児の音楽教育は、随分進歩したと思います。
私は、20代の頃から、ピアノを学ぶ幼児には、リトミックやソルフェージュといったメソードを使って教えていましたが、孫の通っている大手の幼児のための音楽教室の教材をみて、驚きました。

それは、とても音楽的というか、リズム重視で子供たちが楽しんで出来るような教材研究がされているからです。
鍵盤楽器と歌を融合し、そこに楽典初歩のワークブックが加わります。
現代っ子が喜びそうなリズミカルな音楽があったかと思うと、とても優しい甘い音楽もあり、すべての教材がCDに伴奏の部分が演奏されていて、それに合わせて合奏したり、歌ったり、と工夫を凝らした教材です。
ピアノだけの伴奏もあれば、吹奏楽やオーケストラ伴奏まで曲に寄り揃っています。

自発的に楽しくバックミュージックに合わせて練習するだけで、合わせる楽しみも一緒にマスターできるような教材です。
親に言われなくても自分でCDをセットし、楽しく毎日復習して上手に弾けるようになるのですから、これは有難い教材です。

これは、個人のレッスンでは、中々こういったメソードで進めることは難しいと思います。
私も以前自分独自のメソードのCDを作れるとといいな〜と思ったことがありましたが、さすがに大きな組織の教材研究は規模が違いますね。
鍵盤楽器が入るとすぐに、左手の和音も加わり、調が変わるとサブドミナントやドミナントの和音がパッと黒鍵に指がはまっていく、これは、大人にとってはごく当たり前のことですが、幼児期に反射的に動く事はとてもよいことだと思います。

ただ、音楽がある程度分かっているご家庭のお子さんでなければ、やはりそのレッスンについていけない子たちが、どうしても増えていってしまうようです。
もし、プライベートレッスンであれば、その子に合わせてのレッスンですから理解するのに時間の掛かるお子さんは、時間を掛けてその子のペースで進ませてあげれば問題ない事なのですが、集団でのレッスンは、中々一度遅れてしまうと、そしてお母様が多少音階の事、調の事、ピアノの事などが理解出来ていないと、親子で苦しんでしまい、挙句の果てには、お教室を止めてしまう、という結果になっているようです。
これは、とても残念な事です。

しかし、折角音楽をやってみよう、と思って選んだ習い事なのですから、もしついていけない場合でも、別な方法でずっと音楽と向き合って生活の一部にしてもらえると嬉しいです。
遅れをとってしまって、喜んで通うお子さんはいませんし、音楽の進度はその子に合わせてあげれば、絶対に楽しくレッスンを受けられると思います。

教材選びもその子によって違いますし、もちろん、どんどん難しい曲が弾けるようになる事も大切ですが、それ以上に、良い音を自分の耳で見つけられる子に育ってほしいと願っています。
”音楽を聴く耳”を育てることが出来たならば、こんなに強い事はありません。
自力でもかなり上手になれるはずです。

一生楽しく続けられるような音楽教育を今色々考えていますが、教えることを先生も楽しんで、生徒も楽しんでレッスンを受けること、これがまず原点でしょうね。

フランスでは、「ピアニストではなく、アーティストになりなさい!」「ヴァイオリニスト・チェリストではなく、アーティストになりなさい!」と教育されます。

我が子たちも子供の頃は、その意味がよく理解出来なかったようですが、その意味が分かる年になった時に、「これって最高の教育ね〜」と実感していました。
やはり、音楽とは心あっての教育なのでしょう。

では、もう週末ですね。
どうぞ、日本は、インフルエンザが流行していると聞いております。
お体を大切になさって下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました