暑中お見舞い申し上げます

暑い日が続きますが、皆さま、お元気でいらっしゃいますか。

お蔭様で、レ・クロッシュ 春公演が無事終わりました。
温かいご声援、ご支援に心より感謝申し上げます。
これからもよろしくお願い致します。

ところで、ファンクラブ発足しました時に、真っ先にファンになって下さいました兵庫県の友人が、先月がん性腹膜炎でご他界致しました。
がん性腹膜炎というのは、末期がんとの事です。
今年のお正月明けに発見されたものの、5月のゴールデンウィークまでは、ご夫妻で仲良くお買い物にお出かけになられていたとのことでした。
年賀状を下さった時には、全く分からなかったそうで、素敵な今年の賀状を再度眺め、信じられないような気持ちです。

私が結婚して間もない頃、夫の転勤により、札幌に2年間赴任致しましたが、その時に同じ官舎の同じ棟の方で、とてもお優しい方がいらっしゃいました。
娘をとても可愛がって下さり、よくお昼をごちそうして下さいました。
私よりも7歳年上のAさんとは、日本帰国時にいつも電話で近況報告をお互いにしていましたので、「春の公演が終わるので、そろそろまたお電話をしましょう。」と思っていた矢先の出来事でした。
大阪公演の時には、ご友人たちと必ずいらして下さいまして、いつも赤いバラのブーケを下さいました。
その日の事が昨日のように思い出されます。

ご主人様のお話では、「『私は、少し短くはあったけれど、とても幸せな一生でした。』と言ってくれました。」とお話下さいました。
そのお話をされる時だけは、とても嬉しそうなお声を出していらっしゃいました。

そして、「妻は、レ・クロッシュのCDをいつも掛けていて、病床でも、必ずレ・クロッシュのCDを催促していました。それで、とても大好きな「愛の夢」を告別式にも掛けさせてもらいました。」と伺いました。
「このCDには、母らしい優しい曲がつまっているのです。」とお嬢様の真由美さんがおっしゃいました。

私は、Aさんにお世話になるばかりで、何も恩返しが出来ないうちにご他界されてしまった事がとても心残りでしたが、ご主人様は、「妻は、最期までお子様たちのCDを聴くことが何よりも好きでした。」というお言葉を伺いまして、形ではお返す事が出来なかったですが、心の安らぎのためのお手伝いをすることが出来たのなら、それは有難い事だわ、と思うようになりました。

1986年の渡仏の準備の折にも、当時千葉にお住まいでしたが、わざわざ吉祥寺まで、梱包のお手伝いにいらして下さいました。
「転勤族だから、引っ越しのスペシャリストなのよ。」とにこやかにお笑いになって、せっせと荷造りをして下さいました。

いつまで命があるか分かりませんが、亡くなった友人たちの分まで一生懸命生きたいと益々思うようになりました。

Aさんの死は、とても悲しい出来事ですが、悲しんでばかりいても先には進まないと思います。
2012年にも大学先輩の友人を亡くしましたが、私は父をはじめ、多くの天国に逝かれた人たちとあれこれ会話をする事が好きです。
別に仏壇に手を合わせてということではなく、常に私の周囲には、天国から見守ってくれている親族と友がいらっしゃいます。
天国の人たちと、よく相談したり、自分の出来事を報告したりしています。故人よりパワーをもらっています。
それにより、自分が益々強く、有意義な人生になっていっているような気持ちです。

夫がリタイアしてから、7月で丸2年が経ちました。
先日も、あと何回一緒に温泉旅行に行けるかしらね〜、とか、何歳までパリの家を利用できるかしら?海外旅行にはいつまで行けるのかしら?いつまでピアノや声楽の勉強を続けられるかしら?とかなり年寄りじみた会話をしました。

お金を使いすぎては、老後生活が大変になりますが、夫婦のどちらかが病に倒れてしまえば実現せずに終わってしまいます。

楽しめる時期には限りがあるのですから、後悔のないよう、今を満喫したいという気持ちはいつも持っております。
金銭面には、全く疎く、常に夫任せですが、出来る限り、一生を通じ、被災者の支援金にも協力していきたいと思います。

とにかく、元気なうちに、やりたいことをいっぱいして、悔いのない人生を満喫し、楽しみましょう!と、思ってしまうのです。

特に、大好きなAさんがご他界されてから、色々な事を考えるようになりました。

よい生き方をされた先輩たちを見習って、一生懸命に生きていきたいと思います。

どうぞ、皆さま、楽しい夏休みをお過ごし下さい。

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