パリは、今週はじめに大雪が降り、電車もバスも止まってしまい、大混乱でした。
幸い、一昨日から気温が上がり、一気に雪が融けてきましたので、ようやく普通の生活が出来るようになりました。
レ・クロッシュのCD「歌の翼に」〜そよ風にのせて〜が3月20日リリースされますが、Yahoo,楽天のショップのほか、Amazonなど 15社以上でCD予約受付が開始されました。
視聴できますので、是非お聴き下さい。
下記のレ・クロッシュのホームページのディスコグラフィーページに、取扱店が記載されています。
もちろん、ヨーロッパ アーティスト (050-5531-5156) でもお申し込み頂けます。
ヨーロッパのアーティストや教授たちは、若い演奏家を発掘するのに、「耳がよい。」という事が決めてになっていますが、この「耳がよい。」の中身は、絶対音があるとか、音程を正確に聴き分ける、というのとは意味が違います。
自分で自分の音の良し悪しを見抜いて、魅力的な音を自力で引き出せるか、という事です。
芸術は、人の性格や顔と同じように、好みには個人差がありますので、絵画だけでなく、音楽家の演奏も同じで、その人の演奏の好き好きがあります。
ただ、出来れば幼少の頃より、音楽をどのように奏でたいか、という意思表示が自分で出来るような教育だけはしてあげたいですね。
魅力的な音楽を誰の手も借りずに自分で引き出せる人は、音楽家の資質がある、という事なのだと思います。
ユダヤ人を何人かレッスンしましたが、確かに音楽的センスはあって、耳がよい人たちが多いように思われました。
メニューインは、早い時期にヴァイオリニストとして開花しましたが、それは自然に感性がそのように導いたのだと思います。
ちょっと運指法や指番号について述べさせて頂きますね。
綺麗に奏でるための指番号は、手の大きさや、手の広がり、手の構造によって違うのは当たり前です。
教本に記載している指番号は、もちろん大家の指番号がぴったりはまることもありますが、手は千差万別ですから、自分自身の手で、「美しい音楽が流れるための指番号」が必要になってきます。
ドビュッシー自身のオリジナル楽譜には、一切指番号が記されていませんが、まさに上記の理由なのです。
それを見つけられるのは、”自分の耳”だけです。
先生に言われたからその指にしないといけない、というものではありません。
先生が一緒に一番最良の指を探す手伝いをして下さることは大切ですが、あくまでに音楽を重視して決めていかなければなりません。
絵画は視覚、音楽は聴覚の威力で無限大に芸術観が広がるのですね。
音楽=耳なんです。美しさを増すための技術だという事をフランス人は自然に身についている人たちが多いのはいいことだと思いますね〜
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