Mちゃんのレッスン

今日は、日仏家庭のTさんのお宅でランチをご馳走になり、色々相談を受けました。
私は昨年から日仏の往来が激しくなって来ましたので、お譲さんのMちゃんのレッスンをパリの区立コンセルバトワール (音楽学校) の仏人の先生にお願いしました。お子さんは定期的なレッスンが必要ですので・・・
子供好きでとてもよく教えて下さる先生、という評判を聞いて安心してお願いしたのですが、Mちゃんのお母さまは、「音楽の作り方が以前より綺麗に仕上がらないし、音楽が生き生きしていないのです。」というご連絡を頂きました。
それで、ランチの後にMちゃんが学校から帰宅したので、今週末にコンクールで弾く曲を早速聴かせてもらいました。

音のミスはないし、優等生的に弾いていますが、確かに以前私とレッスンしていた時のイメージとは違う演奏です。
もちろん指は以前よりも動いているのですが・・・

自慢ではありませんが、ちょっとレッスンしただけでMちゃんの演奏に変化が出てきました。
お母さまから見違えるように変わった、と感謝されましたが、Mちゃんのちょっとした心がけだけでこんなにも変わるものなのですね。

課題曲はフランスの現代曲でしたが、イメージをふくらまして楽しいストーリーを自分の頭で作ってしまえば、もう曲の流れは変わってくるし、フレーズは生きてくるものなのです。
最後の締めくくりの左の単音の2音は何度も練習しましたが、「夜中飛び回って遊んでいたおもちゃたちが朝になったので、おもちゃ箱に次々と入っていって、最後に蓋が”パタン”ってしまってしまうんだよ。その閉まる時の音ってそんな音じゃないと思うんだけれど・・・」と言っただけで、自分で表現方法を考えていい音を見つけることができました。
今日は臨時のレッスンでしたし、時間の限られている中でいい音楽にする事が必要だったので、ちょっとヒントをこちらから与えてしまいましたけれど、自分1人でそういう音楽作りの工夫ができるようになるといいですね。
機械的にぴっちり弾いていてもやっぱり相手に伝わってこない音楽は面白くないと思います。

これからは、自分で音楽のイメージを膨らませて、頭を使った練習すれば音楽が生き生きするわよ、というところで今日のレッスンは終わり。
今後は、自分からどんどん想像力を高めて素敵な音楽を奏でて欲しいと思います。

Mちゃんは、身長が大きくなって、すっかりお姉さんになっていて驚きました。仏人のいいところと日本人のいいところだけをもらったような素敵なお譲さんです。

これからもMちゃん、頑張ってね!

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